妖怪 キツネノカメン
とあるコンテストで自他ともに認める文書力と話の構成で一位に上り詰めた凄腕作者がいた。
カクヨム初挑戦でありながら、実力を発揮し他の作者や読者との関係も良好で人格者出会ったと言える。
そんな中とある有名なスコッパーが彼の作品を大絶賛していた。そのスコッパーは完全な読み専でありながら、読んだ作品の感想意見をカクヨムの規定に沿い近況ノート等に書き上げ辛口ながらも非常に制度の高い批評を述べるやり手のスコッパーだった。
そんな彼から「今まで読んできた作品の中でもっと好きな作品」と豪語する程称賛しており、その作者とも1ファンとして交流を深めていたらしい。
だが、また炎上事件が起こる。
コンテスト終了直前に1位の作者は近況ノートを全て削除。フォローと自身の書いたレビューや★を全て剥がし取った。
いわゆるサナギ化したのだ。
今関わってきた読者や作者達の理解は到底及ばないもののつまりこの現状を察するに1位だったその作者は何らかの不正行為をしており、それを隠す為に全ての繋がりを絶ったのだと推測される。
皆が認めた実力。
多くの人々と良好な関係になれた人望。
読者から愛された信頼。
そんな卓越した者も化けの皮を剥がせば妖怪……いや、吐き気を催す程の邪悪な悪鬼だったのだ。
コンテスト1位の最有力候補が不正を働いていた、こんなもの炎上しない訳もなく辺り一面が焼け野原になるほど壮絶な騒動になっていた。
その現場の参上を知ったウンエイ様もコンテスト終了後間をおいて「一次選考通過者の中に不正行為をした者がいることがわかった」と通達があり調査結果によって1位出会ったキツネの仮面の悪魔は選考から除外され削除されていた。
実力もあった。
熱烈なファンもいた。
それでも全てのを裏切り不正をしなければ世間が認めてくれなかったのか。
その年はカクヨム史上もっともやるせないコンテスト終了となった。
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