妖怪 プロガジュショウスルンカイ

 とあるコンテストの受賞結果で炎上したことがある。

 それは現役ラノベ作家が特別ゲストとしてコンテストに参加し、想像通りの知名度で人が集まり評価され読者選考を難なく突破。

 そのまま、編集部の審査の結果その作家が入賞し書籍する流れになった。

 内情まではわからないが、一般ユーザーからは「自作自演!」や「身内経営!」と本当かどうかわからないけど、まあ言われても仕方ないかなという現象が起きてしまったのだ。


 プロの人が参加してはいけない理由はない。でも、知名度は面白さを凌駕することをちゃんと考慮しないと反発はまのがれない。

 きっとその企画で作家さんのアンチも増えてしまったかもしれない。

 これ以降プロの参加案件はほとんどなくなった。


 因みに現役作家がコンテスト参加を編集部から依頼され参加するという話は実は昔からよく話されていることで、売れ行きがあまり良くない作家さんの知名度を上げ、ついでに書籍化させるというもの。

 そのコンテストで受賞しなければその作者の実力不足という判断がつき、そこで契約を切られるという業界の話を聞いたことがある。あくまでもこれは都市伝説に近い話。

 ああ……妖怪怖い。妖怪怖い。

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