ぼっちの創作短歌

ホラ吹きの語る《希望》は…（短歌12選）

ホラ吹きの語る《希望》は虚構だが命を救うプラセボもあり

人生は甘くないとか言う奴にぶっかけてやれハチミツの壺

リスカする私を見てる秋刀魚の眼　死んだサカナと死にたいワタシ

残業を終えた靴先山へ向く　冬眠したい　クマになりたい

足元に落ちた紅葉とアスファルト　黒いスーツが似合わぬ自分

明日から本気を出すと決意して　十ヶ月経ち気がつけば秋……。

お返しにホワイトシチュー持ってきた　女子力高いカレシがいたの

ねぇキミも恋をしたから壊れたの？　翅（はね）の千切れた蝶の亡き骸

ほっといて！ さわらないでよ！ あっちいけ！ ニンゲン不信、あたしサボテン。

元カレがくれた紫蘭（しらん）の花言葉「変わらぬ愛」ってそんなの知らん

クール系彼氏はいつも冷たくて私のこころ霜焼けしちゃう

流れ星、見ながら抱いて愛しあう。今日はふたりで終末デート。