拙作、妹の左目は冷凍イカの瞳
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883238957100,493文字にて完結しました。
とても長く苦しい物語となってしまいましたが、ここまで来られたこと、心から良かったと思います。
本作を書き始めたのは2014年のことで、このとき大学生であった私は就職活動の真っ只中にありました。
数十社にエントリーし、しかし内定が得られず、いわゆる「就活自殺」を考えていたときに本作が生まれたのです。
最終話までお読みくださった方ならお気づきのとおり、本作にはプロットがありません。プロットなしで書き始めました。人生にプロットがないのと同じように――。
物語の結末によっては、これを遺作とする覚悟でした。
本作は、私が私自身を殺すために本気で書かれた物語であり、それと同時に私自身を生かすために本気で書かれた物語でもあります。
ゆえに、妹たちはその毒舌によって容赦なく主人公を傷つけ、しかし救おうとします。
ともあれ、これ以上のことを作者が語るというのは野暮なことでありますので、余談はこの辺で。
お読みくださって、本当にありがとうございました。
またどこかでお会いできる日を楽しみにしております。
(了)