2040年のテレビジョン

＃2040年のテレビジョン

ツイート発掘機能使ったら20年前にされた「投票で一定以下の支持しか集めなかったテレビ局は停波になれば良いのに」というツイートが出てきました。

懐かしかったのでちょっと連ツイいたします。

題して…… #2040年のテレビジョン

さて、まずは2020年当時のことを振り返ってみますと、当時はニュースを伝えるメディアとしてテレビと新聞がありました。

ネットニュースもありましたが、その記事もそれらのマスメディア（久しぶりに使った）からの転載でした。

一方でそれらが偏った報道であるという指摘は度々なされていました。

あとはワイドショーと言うものがありまして、ニュースを娯楽とする番組ですが、これが特に偏りが激しい物でした。

専門家で無い人がニュースにコメントしたり、うさんくさい専門家が出たり……

そんな中で、2020年代の……いつだったかに実際に投票で停波が出来るようになりました。

今でも選挙に行っておられる方なら分かると思いますが、当時も最高裁の裁判官に対する審査がありまして、それでクビになった裁判官はいなかったんです。……最近の信頼できるデータが手元に無いので、少なくとも停波法が施行された年まではなかった、と言っておきましょう。

停波法も何の意味も無く終わると言う見方が強かったのです。

ところが、蓋を開けてみれば、多くのテレビ局がその影響を受けました。

最高裁なんて多くの人は関心が無いのかもしれませんが、それに比べて当時のテレビは人々にとって身近な存在でした。

最初に停波させられたのは公共放送でした。……これは報道内容もあったのでしょうが、当時の公共放送はテレビを所持している全ての人からの受信料を元に運営されており……それを払いたくないという人は多かったのです。

信じがたい話ですが、当時はそのための政党まであったほどです。

次に停波を食らったのも報道ではありませんでした。たしか深夜アニメがいやらしいという理由で呼びかけ食らった局と、韓国のドラマ（2000年くらいから韓流ドラマと呼ばれて、それなりに流行していました）を放映したとして呼びかけ食らった局と。

では、現在のテレビは改善されたのでしょうか。テレビを持たない世帯の方が多いと言われる日本、一応、テレビを持っている（まあ、15年前のシャープってメーカーの物ですが、一応まだ映ります）私が断言しますが、フェイクニュースはテレビから一掃されました。

まず、4チャンネル。ここを現在運営しているのは老舗通販会社。24時間通販番組を流しています。

途中でCMも挟まりますが、そこがまた別の会社の通販CMだったりするのがもう！これで購買意欲をかき立てられる人間がいるというのが私のような老害からは信じられません。

5チャンネルは在日韓国人団体が運営する放送局で、割と20年前のテレビに近いなという感じ。韓流ドラマもやっているし、教育番組みたいな物もやっている。

日本語の字幕か副音声が付いているので、私のような韓国語の分からない人間でも見れます。

難点をあげるなら歴史番組とか学生さんは見ない方が良いかもしれない。日本で教えているのとまた違うから。

良く「停波にならないよう同胞の清き一票を」と宣伝が入りますが、まあ、その善意の甲斐あってか、結構息が長い局ですね。

映画を見るなら6チャンネルですかね。ここの運営は毎年新作映画を作っていて、その時期には前の年に作った作品を公開していますし、旧作を公開しています。ただ、難点をあげるなら、運営者である幸福統一学会は新興宗教であり、そこが作っている映画が説教くさくないわけがなく

……いや、正直、幸福統一学会の映画、それこそ20年前にツイッターの映画廃人さんが見て「おすすめはしない」という感想を述べられているので、私は見る気にはならない。放送内容も大半は自分とこの教義の説教とかなのでおすすめはしない。

ただ、無料放送で映画やってるところはここだけなんですよ。

まだ停波になってないのは信者さんが頑張っているからだろうな。ここの教祖さん、いっぱい本出して、信者さんは購入のノルマがあるそうで……昔はブックオフ（かつてあった中古書籍を販売していた店）なんかにも積まれていました。

7チャンネルを運営しているのは在日朝鮮人特権を許さない党という老舗の排外主義団体です。（黒い街宣車持っていないはずなので右翼団体と呼ぶのが個人的にはばかられます）名前に在日朝鮮人とありますが、最近は東アジア系全般に対して攻撃的になっています。

さて、そんな7チャンネルですが、内容はYouTubeに上がっているものと同一です。正直言って、文字だけの動画ってあまり好みでは無いのですが。

ただ排外主義的なヘイト動画をサムスンのテレビ（量販店の安価なテレビはほとんどサムスンですね）見るというのも

洒落が効いていて面白いかなと。

8チャンネルは小規模な会社が運営していましたが、今は停まっています。これは停波法とは関係なく、運営会社が不景気のあおり食らって潰れたからですね。不景気ってここ50年くらい言っている気がします。

9チャンネルも小規模な会社が運営していましたが、こちらはだいぶ前に停波法で停まりました。生放送中に社員が放送を乗っ取って会社のブラック労働をぶちまけたせいですね。

生放送中の事故と言えば10チャンネル。……といってもここは停波法で停まったわけでも不景気で倒産したわけでもありません。

テロリストが乱入して乗っ取られた……たぶん皆さんもネットニュースかなんかで見た覚えがあるでしょう。生放送で首切りが流されたそうですが、さすがに私は見ておりませんでした。

小規模な放送局でセキュリティーがあまり良くなかったというのも

あるようです。というよりもそんなところまで気を回す余裕が無いのでしょう。なにせ、いつ停波させられるかわからない商売なのです。警備員すら雇っていなかったという噂もあります。

まあ、テロリストが日本に増えたというのもありますが。

私みたいなのはテロリストというとアルカイダとかイスラミックステートとか、あるいはオウム真理教とか、どうしても組織だった物を思い浮かべてしまいますが、今の主流は一匹狼のテロリストが繋がりなくテロを実行するという奴で、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる方式なのが

どうにも防ぎづらい。まあ、これも経済状態の悪化に伴う治安悪化なのでしょうか？

ともかく、皆さんにもテレビの地上波放送（無料で見れる奴のことです）にフェイクニュースが無いことがおわかりいただけたと思います。100％フェイクでしょう、こんなの。

今、テレビを持っているのは私のように大昔の製品を後生大事に持っているので無ければ、ケーブルテレビに加入しているお金持ちくらいでしょう。

正直、地上波放送の番組に見るべき物は無いなと言うのが現状です。停波法前は玉石混淆と言った具合でしたが、今は全て石。

思えば新聞も売れなくなり、テレビニュースも無くなり、「事件を取材して記事にする」と言うことがお金にならなくなった、と言うことなのでしょうか。

ネットニュースの会社はどうもそう言う記者さんを雇っていないようですし、技術自体途絶えてしまったんじゃ無いでしょうか？

いや、まあ、2020年頃もポスト真実時代、とっくに真実よりもフェイクの方がお金になる時代でしたが、停波法によるテレビ事業の不安定化は、もはや真実などという贅沢品にお金をかける余裕を失わせました。

少なくとも2020年は今より多くの真実が安く手に入る時代だったとは言えます。

真実の中に多くの嘘が紛れてはいたでしょうが。今や真実は多くの嘘の中。

まあ、仕方の無いことかもしれません。

テレビの普及前はラジオが広く親しまれていました。少なくとも私が物心ついて以降はラジオは趣味の品でした。

テレビもそうなったと言えるのでしょう。

……まあ、ラジオは今でも無料で良質なニュースをやっていて、実用品の座に返り咲いてもおかしくないのですが。

年寄りの悪い癖で「昔の○○は良かった」と言うだけの話に過ぎないのかもしれませんが。ただ、私はそれでも昔のテレビは良かったと言いたい。

……確かに問題はあったのですが、より大きな問題は人々の正しい感覚というのに頼ったことでした。新興宗教や排外主義程度の正しさしか持たなかったのです。