面白すぎて一気に読み終えてしまいました。
禁断の四角関係。しかもすべてが片思い。
誰かがちょっと自分の気持ちを曲げるだけで、みんなが幸せになれる。自分のことを好いてくれる人がいる。
それがどれだけ恵まれていることか、みんなわかっているんです。だけど、自分の気持ちに嘘は付けない。だってみんな恋をしているのだから。
本当に面白かったです。
登場人物たちの感情の揺れ方が丁寧に描かれていて、どのキャラクターにも感情移入でき、共感でき、きゅんきゅん身もだえします。自分と重なるところが絶対に見つかるのではないでしょうか。コメディ要素もふんだんに盛り込まれていて、テンポよく読み進められるのも魅力です。
四人の恋の行方がどうなるのか。
こればっかりは本編を読んで確認して欲しいと言うほかありません。
楽しい時間をありがとうございました。
男女二組のそれぞれの個性と話のテンポの良さが光りますね!
主人公のクジラは、クラスでも高嶺の花のアゲハが好きな、陰の薄い男子。
そんな彼は突然、クラスの人気者のコトラが好きだというホタルの好きな人を聞いてほしいと頼まれる。
それをホタルに聞いてみると、何と自分を好きだと告白されてしまい。混乱するクジラに追い討ちを掛けるように、アゲハがコトラが好きだと聞かされる。
気づけば綺麗にすれ違う四人の恋の行方やいかに。
という、男女二人ずつ。四人の恋模様を面白く描いている訳ですが。
まず四人の個性がはっきりと分かれているのが魅力のひとつにあります。
陰気で静かに暮らしたいクジラ。
淑女で優等生のアゲハ。
暴力的で素直じゃないホタル。
ちゃらく見えるもいい人なコトラ。
彼等の個性をうまく話に活かしているのは流石の一言。
勿論それだけなく。
皆が個性と共に、本音部分でお互いを知っていく過程や、好きじゃない方の魅力に気づく展開が中々先を見せない展開のうまさも光ってるんですよね。
読みやすさとテンポの良さをうまく一人称で読ませていく本作。
ちょっと変わり種の軽快なラブコメを求める方は是非ご一読ください!\\\\٩( 'ω' )و ////