A、B、C、D…… 次は、G? あれっ!?続く章もL、Q、T、A、S…… ???この章の並び、読み始めた時は謎だったのですが、なんとそれぞれの主人公の自認セクシャリティーを表しているとのこと。これを教えてもらった時、私は、ハッ、となりました。自分はなんて狭い、凝固まった考え方で世界を見ていたんだろう、って。セクシャルマイノリティーをテーマに、いろいろな愛のカタチを描こうとする本作。愛の形は自由だ。そんな歌が聞こえてくるみたいな、どの話にも静かな熱が込められていました。
セクシャルマイノリティをテーマにした優しくて温かみのある作品です。自分は普通と違うのではと悩んでいる方にぜひ読んで欲しいです。
異性に恋して、セックスして、結婚する。そんな「普通」からは外れた人たちの物語です。