家畜と息子

増田朋美

家畜と息子

家畜と息子

大分寒くなってきた。さすがに日中は晴れて暖かいが、朝と晩はとにかく寒い。長時間出かけるときには、ストールなどを持っていくようにテレビが盛んに報じている。そうなってくると、風邪やインフルエンザなどが流行してしまうのであるが、今年は、衛生意識がみんな強いためか、あまり医療機関を訪れる人は、少なくなってしまった。

そんなある日、杉ちゃんと蘭は、ショッピングモールで買い物に出かけて、いつも通り、バラ公園近くの、道路を歩いていたその時。

「おい、なんか、この辺り、臭くないか?ゴミ置き場でもあったっけか?」

と、ふいに杉ちゃんがそう言いだしたのであった。

「いや、ごみ置き場は、とうの昔に撤去されている。その残骸がにおうということは多分ないと思うけど?」

と、蘭は、杉ちゃんの話に相槌を打つのであるが、確かに、ごみ置き場のような臭いにおいがするのは、なぜだろうと蘭も思った。

「一体何だろう。誰かが生ごみでも、置きっぱなしにしているのかな。ごみの日は昨日だったはずなのに?」

蘭は、首を傾げた。この道路のわきは、住宅街になっており、大きな住宅が、所狭しと立っている。みんな、立派な職業についているのだろうか、大きな敷地に、広い庭があって、園芸などをたのしんでいる人が多い。そういうわけだから、この道路わきに住んでいる人は、大金持ちで、教養豊かな人が多いと思われるが、そんな中で、腐敗臭がするなんて、ちょっと異様であった。

「おい、この家が一番においがひどいぞ。入ってみよう。」

と、杉ちゃんは、一番端にあった、大きな家の前で車いすを止めた。勝手に人の家に入るのはいけないと蘭は言ったが、杉ちゃんはそんなことはお構いなし。その家の正門にすぐに手を掛けてしまった。すると、施錠されていなかったようで、門は簡単に開いてしまう。良し、入ろうと杉ちゃんは、そこを乱暴に開けて、家の敷地内に入ってしまう。蘭は、一寸待て、と杉ちゃんに言ったのであるが、そんなことは一切気にせず、杉ちゃんは玄関ドアまで行き、ドアに手をかける。おかしなことに、留守ではないらしく、ドアも施錠されていない。其れなら、開けちゃえ、と、杉ちゃんはドアを開けると、蘭にもわかるほどの、臭いにおいが充満していたので、びっくり仰天した。

「一体何だよ!もしかして、自殺でもあったのかもしれない。おーい、このお宅のご主人さんはいませんかあ。」

杉ちゃんはでかい声でそういうことを言いながら、家の中に入ってしまった。その杉ちゃんの言い方が、やくざの親分みたいな感じなので、蘭は、家のひとが怖がったりしないか、心配になった。とりあえずその臭いにおいに耐えながら、家の中を観察する。家は、掃除や洗濯をろくにしていないらしく、そこら中にゴミやほこりがたまっている。ということはつまり、ご飯の生ごみも捨てていないのだろう。臭いにおいはそれのせいだったのだ。何だか、部屋の中で、小さな音でのど自慢大会が放送されているのも聞こえてきた。少なくとも、自殺したというわけではないが、一般的な生活が営めなくなった人の家であることは間違いなかった。

「おい!いたら返事してくれんかな。生ごみのにおいがすごくて、外を通っていた僕たちも、臭くて困ってしまった。なので撤去してもらえんだろか。」

と杉ちゃんは、テレビの音のする方へ行った。テレビのある部屋には、上着やズボンなどが大量にたまっていた。それに紛れ込むような形で、まるで人間という感じではなくなった顔をして、一人の男性がテレビを見ていたのである。

「おい!何とかしてくれ!においが臭いんだから!」

杉ちゃんは、テレビのリモコンをむしり取って、電源を切ってしまった。その男性は、抵抗することもしないで、呆然としているだけであった。

「おい、お前さん、お前さんてば!一体こんな汚い部屋で何をやっているんだよ!」

ところがその男性、金魚みたいに、口をぱくぱくさせて、何か言おうとしているのはわかるのであるが、声になっていないらしい。

「はあ、もう声帯をほとんど使ってなかったんだな。」

と、蘭はその様子を見ながらため息をついた。

「とにかくな、お前さんが、なんでこんな汚いところで、生活できるのか、教えてくれや。ご飯は食べてるの?洋服なんかは、洗濯しているのかよ。」

と、杉ちゃんが言うと、

「い、いやあ、その、あの。」

と、彼はそんなことを言っている。蘭は、ふと、テレビの近くにあった仏壇を見た。まだ真新しい仏壇で、そこに優しそうな顔をした、やや高齢の女性が微笑んでいる。その画像も、まだ新しいようで、逆を言えば、その仏壇の回りだけがきれいに掃除されているような感じだった。

「あのじゃないよ。何でお前さんが、こんな汚らしい生活しているのか、隠さずに話してくれ。はじめっから頼むよ。そして、終わりまでちゃんと話すんだ。わかったか。」

「杉ちゃん、そうやって、やくざみたいな態度で問い詰めるよりも、この人は、奥さんを亡くしたショックで立ち直れないということをわかってあげたらどう?」

と、蘭は、急いでそういうことを言った。

「僕、なんとなくわかったんです。部屋の様子から。かなり最近、あなたは奥さんを何かで亡くしたんですね。それで、何もかも奥さんに任せていたから、慣れない掃除や洗濯をすることができなくて、鬱になってしまった。そうでしょう?」

蘭が、そういうと、その男性はやっと自分のことがわかってくれたという顔をして、蘭を見た。

「そうか。事情はそういうことだったのか。でも、そういうことは、やらなきゃいけなくなる時は必ず来るんだからな。死んだ奴を恨んではいけないよ。お前さんは、出来なくちゃいけないことが、出来なかったということだよな。」

と、杉ちゃんが相変わらず、やくざの親分みたいな態度で、そういうことを言った。

「まあ、一人暮らしになって、声を出すことも忘れちまったほど、孤独な暮らしだったんだろ。ほんならさあ、一寸練習が必要になるよな。お前さんは、出来なくちゃいけないんだから。よし、其れなら、僕のうちの空き部屋で一緒に暮らしてみろ。」

「杉ちゃん、いきなり何を言いだすんだよ。うちで暮らしてみろなんて。」

蘭は、杉ちゃんの態度にそういうが、

「だってよ、こいつに、奥さんの後を追いかけて死なすわけにはいかないだろ。それに、今時になって、家事を教えてくれなんて言っても、教えてくれる奴なんてどこにもないよ。だったら僕たちが何とかするしかないから。ちょうど、フェレットの正輔と輝彦もいるから、うちでしばらく暮らしてみよう。」

と、杉ちゃんは平気な顔をしていった。確かに、蘭もその理屈には納得した。確かにこの人は、きっと家事や掃除を奥さんに任せきりにして、自分でやることはできなかったのだ。いわば、日本の昔の男と言えるのかもしれない。そういうひとは、妻がなくなると、こういう風に、廃人同様になってしまうことがある。其れゆえに自殺という可能性もないとは言えない。

「一度、関わりを持ったんだからよ。もし、こいつが自殺したら、僕たちも関係者になるわけだ。それでは、いけないと思うから、何とかして予防しなくっちゃ。その一つとして、僕のうちで暮らしてみろと言っている。」

と、杉ちゃんは言った。杉ちゃんの考え方だと、多分、ただ事実はあっただけで、それ以外何もないという考えを貫いているから、たぶんそれは、優しさとか親切とかで、一緒に暮らそうと言っているわけではない。でも、今回、こういうことに遭遇してしまった以上、何か対策をとってやらなくちゃいけないと思われる。

「よし、じゃあ、うちで暮らそうな。今日中に支度をしてくれ。明日また、迎えに来るから。それで、お前さんが、何とか暮らしていけるほどの家事の技術が身についたなら、こっちへ戻ってきてよろしい。」

と、杉ちゃんは勝手に決めてしまった。まったく、こういう強引なところは、杉ちゃんでなければできないよなあと蘭は思った。普通のひとは、ここまでかかわってやることはないだろう。

「じゃあ、約束な。明日、僕たちは朝ご飯を食べたら、こっちへ迎えに来るから。お前さんは、旅行する支度をしてきてくれ。」

杉ちゃんはそういって、男性の肩をたたいた。

「その前に、お前さんの名前を伺っておこう。お前さんは名前なんて言うんだよ。」

「鳥居俊明です。」

と、彼はやっと声を出すような調子で、そういうことを言った。

「はいよ。鳥居俊明ね。じゃあ、明日、迎えに来るから、絶対用意して待ってろや。」

杉ちゃんはカラカラと笑った。とりあえず、二人は明日よろしくと言って家を出ていったが、鳥居俊明と名乗った男性は、表情も変わらず、体の一部を動かすわけでもなかったので、杉ちゃんのいうことは、通じているかどうかは不詳だった。蘭は、本当に通じるのかなと半信半疑だった。

翌日、二人は障碍者用のジャンボタクシーに乗って、鳥居俊明の家に言った。蘭は、タクシーの中で、もし鳥居俊明が断ったらどうすると聞いてみたが、そういう時は、そういう時だという答えしか返ってこなかった。杉ちゃんは、平気な顔をして口笛を吹いたりしているが、蘭は、俊明が素直に従ってくれるかどうか、心配で仕方なかった。

とりあえず、鳥居俊明の大きすぎるほどの家に到着した。杉ちゃんが玄関のドアをたたいて、おーい、いるかいと声をかけると、がちゃんと音を立てて、ドアが開いた。鳥居俊明が、小さなボストンバッグに着替えを入れて待っていたのだった。昨日の杉ちゃんの説得が功を奏したのか、昨日のような腐敗臭が少し和らいだような気がする。鳥居俊明は、よろしくお願いしますと言って、杉ちゃんと一緒に家を出た。そして、玄関にしっかりと施錠し、蘭の誘導でジャンボタクシーに乗り込む。それでは、行きますかと杉ちゃんたちも乗り込んで、運転手は、タクシーを走らせ始めた。とりあえず、第一関門は突破かと、蘭は、大きくため息をつく。

杉ちゃんの家に着くと、全員運転手にてつだってもらいながら、家の中に入った。そして、俊明を居間の中に案内し、じゃあまずお茶の入れ方からやってみるか、と杉ちゃんがいい、やかんに水を入れて火にかけ、やかんのアラームが鳴ったら火を止めることを教える。俊明はガスコンロの使い方も知らなかったらしく、火加減の仕方なども、杉ちゃんに教えてもらわないとできなかったが、元々頭の悪い人というわけでもなさそうで、杉ちゃんが一度教えれば、すぐに覚えてくれた。数分後、杉ちゃんと蘭の前に、湯呑に入ったお茶が置かれる。

杉ちゃんたちが、お茶を飲んでいると、車輪付きのかまぼこ板に乗っかった正輔が、杉ちゃんのところにすり寄ってきた。正輔、輝彦はどうしてる?と蘭が聞くと、正輔は本人の三本足を動かして、車輪付きまな板の上に乗っかったまま動けない、弟フェレットの輝彦君のところまで蘭を連れていく。人間で言えば寝たきりと言える輝彦君であるけれど、フードはよく食べるようで、しっかりと皿が空になっていた。

「よしよし、今日も食欲が在って、二匹とも元気だな。調子はいい。今日は天気もいいし、とてもいい日だ。」

と、杉ちゃんが、仲睦まじくしているフェレット兄弟を見て、にこやかに言った。

「輝も、もっとご飯をたべてくれたら、歩けるようになるかな。」

「いや、其れは無理だろう。若くして、病気をするくらいだから。まあ、そうなりやすい体質だったのかもしれないが、フェレットは、犬や猫に比べると、意外に弱いって、本に書いてあった。」

蘭は、そういうことを言った。確かに、フェレットは、イタチの仲間であるが、かなり前から家畜化されているので、野生のイタチとは全く違う弱さを持っている。なので、若いフェレットであっても、彼のように寝たきりになってしまうケースも少なくないとされている。

「そうなんだねえ。まあ、そんなことは関係ないや。僕は、こいつが気楽に暮らせる環境を作ってやれば、それでいいと思っている。お金がかかるとか、手間がかかる動物だと言われようが、関係ない。こいつだって、生きているのには変わりないんだからな。」

と、杉ちゃんは、カラカラと笑った。輝彦君にそれが通じているかどうか不詳だが、二匹は、お互いの体をなめあったりして、仲良くしている様子を見せている。ただ、ペットらしく、愛らしいすがたをしている。其れが、人間にとっては、愛らしいというか、可愛いという表現につながるのだろうが。

「それにしても、正輔君が、弟ができても嫉妬しないのが、すごいところだな。」

と蘭は、思わずつぶやいた。人間の兄弟であれば、良く兄弟ができると嫉妬するケースも少なくないのだが。

「いやあ、其れはきっと、二匹とも、障碍があるから、優しいんじゃないの。」

杉ちゃんは、お茶をずるっとのみほした。その時に、誰かが泣いているのに気が付く。

「おい、いま涙を見せたのは誰だよ?」

と、杉ちゃんが聞くと、泣き声をあげているのは、鳥居俊明であった。

「一体、どうしたんですか?」

と蘭が、お茶を注ぎなおしてやろうとしたが、杉ちゃんに止められる。

「おい、もう一回、教えた通り、お茶を入れてみろ。そしたら、なんで泣いているのか、しっかり話してみてくれ。」

杉ちゃんが言うと、鳥居は、もう一度やかんに水を入れ、ガスコンロに火をつけた。其れも何回か、火加減を間違えたが、それでも、何とかやかんをガスコンロにかけることができた。幸いやかんの水は、すぐに沸騰してくれて音が鳴り、急須にお茶を入れることに成功した。

「お茶を入れて、一寸落ち着いて話すことはできたかな?人間その気持ちにどっぷりつかっちまうほど、ぜいたくというか、いけないことはない。何かほかのことをして、気を紛らわす事で、気を楽にすることもできるし、成文化して落ち着かせることもできるんだ。」

と、杉ちゃんは、お茶を受け取って、にこやかにわらった。にこやかにしているけれども、内容は結構厳しい発言でもあった。

「いくら、医者に病名を付けられようとも、お前さんがしなければならないことはおんなじだ。だから、其れなら、痛い方を先にやっちまった方が良いよな。じゃあ、お前さんがなんで、うちの動物たちを見て泣いたのか、理由を言ってみな。」

蘭は、無理をしなくてもいいのではないか、もっと時間をかけてゆっくり話せばいいのではと思ったが、杉ちゃんはそういうことは決して容赦しないことを知っていたので、何も言わないでいた。

「ええ、あの二匹のフェレット君たちが、楽しそうに生活しているものですから。」

鳥居は、長らく声を出していないことがわかる、不明瞭な発音でそういうことを言った。

「それで、うちの息子のことを思い出してしまいました。」

「へえ、お前さん息子がいたのか。」

蘭は大いに驚いたが、杉ちゃんは何も変わらない口調でそういうことを言った。

「それで、息子さんがどうしたの?」

「ええ、モノには不自由しないつもりで育てたんですが、高校を出て、大学へ通い始めたある日突然、家に閉じこもるようになってしまいましてね。」

と、俊明は、泣きながら言った。

「それで、一体どうしたの?」

「ええ、急いで、精神科というところに行きました。鬱の薬をもらいましたが、それでも、動き出すことはなく、」

俊明は、涙をこぼしながらそうつづける。

「はあ、鬱の薬もらいながら、何か趣味的なことでもなんでもいいから、其れをさせることはできなかったのか?」

杉ちゃんがそう聞くと、

「ええ、どうしたらいいのか私たちもわかりませんでした。結局、鬱の薬が効いているときは良かったんですけど、切れるとまたもとに戻ってしまって、そのあまりのつらさだったんでしょうか、私たちに大声で怒鳴ったりするようになりましたので、近所のひとからも、迷惑だと言われてしまって。結局、精神科に入院させるしか、方法はありませんでした。」

と俊明は答える。蘭は、この人が、家に閉じこもってしまったのは、単に奥さんを亡くしただけではなく、息子さんがそうなってしまったからではないか、と、確信した。

「私はね、息子が入院に応じてくれた時、ああよかったと思ってしまったんですよ。これで、私たちも、平和がたもてると。もう、精神科のスタッフさんが、息子を世話してくれるから、それでいいと。でも、家内はそういう気持ちになれなかったようで、息子が入院したことを、受け入れなかったのか、その日のうちから、何も食べなくなりましてね。それで、眠るように死んでいきました。ごめんなさい、うちの事情を話しても、何も意味がないというのはわかりますが、あの、二匹を眺めていますと、うちの子も、ああいう風に生きているだけでも、すごいことだったのかなと思い直しましてね。それで、思わず涙が出てしまったんです。申し訳ありません。」

「そうだったんですか。」

と、蘭は、静かに言った。

「それは、お父さんのせいじゃありません。ただ、そうなってしまっただけの事です。もしかしたら、時代のせいでもあるのかもしれません。でも、それを嘆いていても始まらない。」

「それで、息子さんは今生きているんですか?」

と杉ちゃんが唐突に言った。俊明は、杉ちゃんの問いかけに、

「ええ、今はきっと、閉鎖病棟で、保護室の間を行き来していることでしょう。時々、病院から電話をかけてくるときがありますが、其れの応答も、見舞いも、家内がほとんどやっていました。」

と、答える。

「だったら答えは、簡単だ。まずはお前さんが、息子さんを見舞いに行ってやることだな。その前に、ご飯の作り方を覚えて、お父さんが昔のお父さんではないことをアピールしろや。其れができれば第一段階を踏めたことになるよ。」

杉ちゃんの言い方は実に簡単だった。でも、それを実行するのは、なかなかできないということを蘭は知っている。

「大丈夫です。きっと息子さんは、お父さんが来てくれるのを待っていると思います。反省したと誠意をもって見せれば、凶暴化することもないと思います。だから、それを、しっかりやってあげてください。」

蘭は、俊明を励ますように言った。

「きっと、暴れるのは、助けてくれと言っているんです。そんなときに、一般常識だとかそういう言葉は通用しませんよ。できの悪い子を放り出してせいせいした、ではなくて。」

「このままだと完全に息子さんは家畜と同然になっちまうぞ。其れでは嫌だろう?」

と、杉ちゃんは、カラカラと笑った。俊明は、そうですねと言って肩を落としたかのように見えたが、蘭は、どこかで息子さんは家畜にならないでほしいと思う気持ちがあるのではないかと思った。

その間にも、二匹のフェレットは互いの体を重ねるようにして、眠っているのだった。



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家畜と息子 増田朋美 @masubuchi4996

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