膨大な警句集。読者が、それぞれ自分に刺さった作品を集めた句集を編んだら、絶対にもっともっと面白い。
まず、リズムの良さに心惹かれました。内容は悲しげだったり辛辣だったり、ひどい話もありますけれども、感情がそぎ落とされているからか、そこに含まれる毒の自分へ向けられる冷たい批判があり、自分だって、ひどいやつなんだ、ちゃんとわかってるのか? この主人公を責められるか? と深く考えさせられてしまう。私を深く突き刺した、私にとって、忘れられない句たちです。