楽しいときの詩

水木レナ

朝、目が醒めて

 朝、目が醒めて。

 周囲が真っ暗なのでどうしようかなと思う。

 頭はぼんやり、でも起きられないこともなさそうだ。


 私は叫ぶ。

 廊下の先、玄関に向かって。

「やるぞ!」と。


 それから、部屋の窓を開け、深呼吸する。

 冷たいシャワーを浴びて、ストレッチが済んだら、チャーハンを食べる。

 穏やかな静けさの中で、化粧をする。


 飼い猫が飛び出してしまわないよう、部屋の扉を閉め、散歩へ出る。

 頭上には下弦を過ぎてほっそりとした月。

 薔薇色を帯びた夜明けの空に一番星一つ。


 上着を着ていても、やっぱり寒いからすぐに帰ってきてしまう。

 こんなことをしていると、バッテリー切れになってしまうな。

 足元には眠る猫。


 ああ、なんてぜいたくな時間。


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楽しいときの詩 水木レナ @rena-rena

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