未練
翡翠☻
一章
─── 死んでしまいたい。
いつの間にか、そう思うようになっていた。貴方のいない日々は、とても暗くて、とても淋しい。幸せは、ずっと続くものでは無い。そう実感した。
「ねえ、貴方は今誰を想っているの?」
本当のことは知らない。いや、知りたくもない。
未だに誰のことも本気で好きと思えない。
貴方を想い続けた
それは、手の届かない物を永遠と追い続けるかのように
これは私の不、純愛物語
春、一通のメールが来た。
「初めまして!二年七組の桜木遥斗(さくらぎはると)です!同じクラスの春松雪(はるまつゆき)さんだよね?」
なんで私のこと知ってるんだろう。
「初めまして。二年七組なんだね、宜しくね」
「宜しく!」
そこで一旦会話が終わった。それから数分後
「春松さんって委員会入るの?」
私は一年の時学芸委員だった。でも二年も続けようとは思わない。一年の頃の私は新しいスタートを切るために張り切っていたのだ。
「俺は学芸委員になろうと思ってる!どう?一緒にならない?」
学芸委員か。同じ委員会に二度も入るのは飽きる。でも他に入ろうと思う委員会は何も無い。内申点を上げるために入ろうか迷う。
少し考えてから返事をした。
「いいよ」
すると即時に返信が返ってきた。
「ほんと!やったー!頑張ろうな!」
一分も経たずに返信来るということは、余程嬉しかったんだろう。他に一緒の委員になってくれる子がいなかったのだろうか。
「頑張ろうね」
未練 翡翠☻ @tky__9
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