Tina's Dreamシリーズのロゴについて

 ――先の見えない中に光が存在し、その光はどんな事があっても、その道を照らし続ける。



 さて、遂にTina's Dreamシリーズのロゴが完成いたしまして、2022/1/7に公開しました。詳しい画像は近況ノートやTwitterに載せている通りですが、一応文章でも説明をしておきましょう。


 真っ暗な空間の中に、虹色の光と茶色の光があり、一筋の道が続いている。そんなロゴになっております。このロゴはシンプルに見えますが、実は様々な意味が込められています。今回はそんなロゴに秘められた意味と、今後のTina's Dreamシリーズについて語っていきたいと思います。



 ――おとぎ話とロゴ。


 Tina's Dreamシリーズ(以下からはTinaシリーズと呼ぶ)のロゴは公開した通り、真っ暗な空間に存在する二つの光と一筋の道を描いたものです。これはシリーズを読んで下さっている方なら分かる通り、おとぎ話等の導入にて語られている部分です。


 真っ暗な空間に二つの光が現れた。


 それはこのシリーズの始まりでもある部分なので、必ずロゴに入れようと決めていました。ロゴには虹色の光と茶色の光が描かれています。どの光が何を表しているのか。それはシリーズを読んで下さっている方なら分かると思います。



 ――夢の様なロゴ。


 さて、Tinaシリーズのロゴはまるで雲の様な黒いキャンバスに描かれています。もし真っ暗な空間に光を描きたいのであれば、雲の様に柔らかい表現はしません。寧ろ、全て黒で塗り潰したキャンバスにするでしょう。


 ですが、完成したロゴでは雲の様な表現をしています。


 この理由は簡単です。Tinaシリーズは今までお伝えしている通り、夢の様な物語です。このシリーズは現実ものでも、異世界ものでもない。これは夢の様な物語なのです。その為、夢という柔らかい表現をするには、この雲の様な表現が適切だと判断したのです。


 因みに、絵を描くという事を嗜んでいない柄針は、この雲の表現を行うのに非常に時間が掛かりました。柔らかい表現を描くというのは非常に難しいのだと、新たな経験を得る事が出来ました……。



 ――一筋の光と未来。


 さて、Tinaシリーズのロゴは【おとぎ話の要素】と【夢という要素】だけではありません。ロゴにはもう一つ、一筋の道が描かれています。これはつまり、このロゴがただ【物語の始まり】を描いているだけでは無い、という事です。


 Tinaシリーズの世界は色が誕生し、時が流れる事で世界が生まれました。世界が誕生したという意味で、この一筋の道を捉える事も出来ます。ですが、それだけではないのです。仮にそれだけでしたら、道ではなく世界を描いていたでしょう。


 では何故、一筋の道を描いたのか。

 それは先へと進ませたかったからです。


 暗闇というのは常に私達の周りに存在します。それは自分自身に存在するものかもしれません。そして、私達はその暗闇に飲まれてしまう事が必ずあります。ですが、そこで止まってしまえば全てが終わってしまうのです。


 私達は人生の中で必ず何か“光”を見出します。それはほんの些細な事かもしれません。ですが、暗闇の中ではそんな些細な“光”が力強い道を指し示してくれるのです。


 私は小説の中でこんな言葉を描いています。


『刹那の光は、どんなことがあろうと、その道を照らし続ける』


 Tinaシリーズでは様々なキャラクターが、多くの困難に立ち向かいます。それはキャラクター達にとって、最も辛い出来事かもしれません。ですが、彼らや彼女らがそれまでに得てきた些細な光は、その暗闇の中に存在する道を照らし続けてくれます。


 Tinaシリーズの未来。それは先の見えない中に光が存在し、その光はどんな事があっても、その道を照らし続ける。それこそが描かれていく未来なのです。



 ――最後に。


 Tinaシリーズは【自分が死ぬのが先か、書き終わるのが先か】の精神で、のんびりと書いています。ですが、描きたいものはずっと変わらず、そして物語の終着点も存在します。また、このロゴも今回で語ったもの以外に、また新たな発見も出来ると思います。


 是非これからもこのTinaシリーズのロゴと共に、本作品をよろしくお願いいたします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

柄針の部屋 柄針 @tukahari

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ