9
「うわ」
「死んでる」
「気持ちわりー」
「ちょっと、やめなさいよ」
口々に喋っている子供たちの輪の中に、死んだ鳥が横たわっている。
絵麻は、子供たちのそばに立ち、死んだ鳥を見下ろした。
そして、鳥のそばにしゃがむと、手を合わせて目を閉じた。
しばらくすると、子供たちも絵麻をならって、手を合わせて目を閉じた。
保健所への電話を終えた梅子も絵麻の隣にしゃがむ。
絵麻の横顔をちらっと見て、手を合わせると、梅子もそっと目を閉じた。
終
姿なきもの Han Lu @Han_Lu_Han
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。