第4話

夏は容易く来た。


私の部屋には萎れたひまわりが飾ってある。


あの日の茎を手折った感触は思い出す度に薄れてきている。


あいつはもとのものに戻ってしまった。


生殖器をむき出しにした妖艶で燦然とした姿は


もう見ることが出来ないであろう。


美しいのはいつか終わりが来るから


それも彼らなりの魅せ方だとすると、あいつはやっぱりポンコツなのかもしれない。


同類の障害者は私の唯一だった。


あいつはもう終わってしまった。


だが、それでいい。


私はそんなあいつに恋をしている。


枯れたひまわりと、夏を過ごそう。

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私と夏とひまわりとその後 ひまわりの赤の他人さん @himawari_mc

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