大学生である令嬢キルシェと龍騎士リュディガーの間で育まれる恋のお話です。
弓の指南をきっかけに知り合ったふたりは少しずつ親睦を深めて行きます。
しかしお互いに奥手で…想い合っているのは傍目にも分かるんですが、なかなか気持ちを打ち明けられないのです。
やがてキルシェは家庭の事情により、本音をリュディガーに打ち明ける事が出来ないまま大学を去って行きます。
そして失恋の余韻に浸る間もなく、リュディガーに知らされる不穏な知らせ。
しかしその知らせこそ、キルシェが抱えていた問題であり、リュディガーが向き合わなければならない脅威の始まりでもあったのです。
恋愛のジャンルに収まりきらないハイファンタジーです!
大学に通う令嬢キルシェは、ある日突然、同じく大学で学ぶ龍騎士リュディガーに弓射の指南をすることになります。
誰とも関わりを持とうとせず、いつも一人だったキルシェ。しかし、リュディガーとの出会いにより、彼女の日常は大きく広がりを見せ始めます。
細やかに描かれる大学の日々と二人の何気ないやり取りが、特別ではないからこそグッと読者を惹きつけます。周りを固める登場人物も二人の恋の進展に花を添え、少しずつ縮んでいく二人の距離がなんとも面映ゆい。
しかし、このままハッピーエンドの流れかと思いきや、それで終わらないのがこちらの物語。
絶対にハッピーになってほしい訳あり令嬢と休閑龍騎士が育む誠実で穏やかな恋のお話しです。