File39:Su-34FN

 Su-34の海軍仕様。Su-34は戦闘機としては珍しい並列型の複座式となっており、その影響でコクピットが他の戦闘機と比較して横に大きくなっているのが特徴だ。Su-34は長時間の任務に就くことを想定しており、コクピットは立って伸びが出来るほど天井が高く、操縦席の後方にはトイレが存在するといったまるで旅客機のようである。また、機体の大きさから機内に搭載出来る燃料量は戦闘機としては最大級の多さであり、更に空中給油機能も搭載しているといった、まさに長時間、長距離の任務に適している機体なのである。残念ながら、Su-34に関する戦闘記録を用意することができなかった。なので今回は我々インファイトリー・レポート制作班のSu-34に対する見解を紹介しよう。


 Su-34はロシア軍の戦闘機Su-27の派生機だ。このSu-34は他の戦闘機と比べると特徴的な箇所が多い。まずは外観だ。Su-34は並列型の複座式コクピットとなっているため、他の戦闘機よりも胴体が横に伸びている。肩部も大型化されており、これによって対艦ミサイルを6発装備することが可能である。頭部は専用のものが用意されており、索敵可能範囲、カメラ性能は他のSu-27系列よりも遥かに上昇している。

 コクピットを見ると、内部には長時間任務に備えたとされるトイレがある。Su-34のコクピットが公開される前は、中にはキッチンや電子レンジが装備されており、機内で食事を作ることが出来ると言われていたが、実機には装備されていなかった。

 Su-34は区分上は戦闘爆撃機であるが、機能としては爆撃機の色が濃い。本機はSu-27に航空爆撃機の装備を導入した設計となっており、結果として、歩兵戦闘機というよりも歩兵爆撃機といった方が正しいだろう。機体の運動性はSu-27から低下しているが、爆撃任務が主である本機にとってはむしろ運動性が高い部類に入る。

 武装はロシア軍が保有する機関銃、ミサイル、爆弾、電子戦ユニットを装備することが可能である。

 歩兵爆撃機という分類のなされるSu-34であるが、内部燃料の搭載量、空中給油による行動可能半径拡大という長所があるのだが、なぜロシア軍が空母運用が可能であるFN型を開発したのかは甚だ疑問である。

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