File38:MiG-25PD
ベレンコ中尉の起こした亡命事件によってMiG-25の詳細が西側国家に流出した。これによって防空システムが西側諸国に露見されることを恐れたソ連はP型の改良機を開発した。索敵レーダーは総入れ替え、空輸飛行時のみではあるが、増槽を懸架することが可能となった。新たに赤外線スキャナーを装備した。また、新武装に短距離空対空ミサイルR-60が装備可能となった。もしベレンコ中尉が亡命をしていなければ、この改良型が作られることはなかっただろう。ただし、後にMiG-31が開発されたこともあって、生産数は少なく、運用期間も短かったようだ。
旧ソ連では時折、反共産主義者が暴動を起こすことがあった。武器を持たない民衆であれば数十分で制圧できるが、稀に武装した者も現れる。そうなればこちらも武装して鎮圧しなければならない。そうなれば銃器、戦車、戦闘機までも駆り出す。反共産主義者が蔓延ればソ連は終わる。それはなんとしても避けたかったのだ。
MiG-25が基地から出撃する。暴徒は戦闘機を担ぎ出しているらしい。下では既に軍が部隊を展開している。相手は機関砲しか持っていないようだ。地上の制圧はすぐに終わりそうである。しかし、地上軍は対人兵器しか持っておらず、空を飛ぶ目標に地上から攻撃を当てるのは難しく落とせていないのが現状だ。そこにソ連軍のMiG-25が飛んでくる。MiG-25は敵戦闘機にマシンガンを撃つ。弾は敵戦闘機に当たり、炎上する。そして爆発した。MiG-25は次々と敵戦闘機を撃破し、暴徒は全滅した。
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