File32:MiG-31BM
MiG-31BMはM型のアビオニクスをB型にフィードバックして改修された機体である。新造機は存在せず、全てがB型からアップデートされた機体である。機体はマルチロールに対応できるようにされてはいるが、機体の元々の特性上、機動戦は苦手としている。
空からアメリカの軍事衛星による投射攻撃が行われている。いわゆる「神の杖」というやつだ。超高高度かつ超音速で投下される飛翔体の威力は凄まじくかすっただけで機体が爆散する。この神の杖を破壊しようとロシア軍は地上から対衛星ミサイルを発射しようとしたが、これは神の杖によって阻止されたと共に発射装置が破壊された。そこで発案されたのが戦闘機による神の杖の直接破壊。そしてその作戦で使われるのがMiG-31というわけだ。他のどの戦闘機よりも高い場所を飛べるMiG-31と対衛星ミサイル。MiG-31がいくら機動性が低いとはいえ、その機動力はミサイルの比ではない。
格納庫には5機のMiG-29BMが用意されていた。どれも脚部にはロケットブースターが取り付けられている。一気に速度を上げて飛び立つのだ。これでタキシング中に狙い撃たれるのを避ける算段だ。それと同時に各航空基地にダミーを用意させる。これで神の杖を惑わせるわけだ。
MiG-31がタキシングする。格納庫から滑走路まで出るとロケットブースターに点火する。一気に加速し、離陸する。遠くの空に閃光が見える。神の杖が攻撃を始めたのだ。MiG-31は高度を上げる。機体が揺れ始める。
ロケットブースターの燃料が無くなり、機体から切り離す。ロケットブースターは地面へと落下する。こちらに気づいたようで、神の杖が攻撃してくる。MiG-31はフラップとラダーを動かし、攻撃を回避する。神の杖は一発撃てば長いクールタイムに入る。その隙に破壊する。MiG-31は高度を上げていき、遂に対衛星ミサイルの射程圏内に入る。MiG-31は神の杖をロックオンし、ミサイルを発射した。ミサイルは飛翔していき、神の杖に当たる。神の杖は連鎖的に爆発を引き起こし、破壊された。
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