File29:F-35C

 ステルス戦闘機、F-35。その中でも空母の艦載機として運用されることを目的としたのがC型である。空母で運用するために、格納庫のスペース削減を目的とし、主翼を折りたたみ可能としたり、降着装置の強化、アレスティングフックの増設といった仕様変更が行われている。こういった仕様変更により、機体が大型化、重量が増加したが、その分ペイロードも増加しており、行動半径はA型よりも大きくなっている。また、A型とは異なり、固定武装であるバルカン砲はC型には装備されていない。


「艦へ急速接近する機あり!」


「戦闘機を発進させろ!」


多数のF-35Cがエレベーターで甲板へ上がってくる。脚をカタパルトに載せたF-35C達は次々と空へ上がる。各機が散開して編隊を組んだ。

 F-35の脚が撃ち抜かれる。MiG-31の超遠距離狙撃だ。瞬く間に3機のF-35Cが戦闘不能になる。F-35Cはマシンガンのマガジンを切り替え、狙撃弾を装填する。敵を捉え、引き金を引く。MiG-31は弾を全て避けた。MiG-31はスナイパーライフルを格納し、代わりにショットガンを取り出した。MiG-31はアフターバーナーを使って急速接近する。F-35C達はミサイルを発射する。ミサイルはMiG-31へ向かっていったが、ショットガンで全て破壊された。更に接近し、MiG-31はF-35を次々と蜂の巣にしていく。

 ある程度F-35Cの数が減るとMiG-31は後退していった。その背後から中国軍のJ-20が現れる。J-20はライフルを構え、F-35の頭を撃ち抜く。すぐに2射目を放ち、空母の甲板を被弾させる。空母はジャミング波を発生させ、J-20へ電波攻撃をしかける。J-20は加速して接近する。

 空母は新たなF-35Cを空へ打ち出す。


「対空砲火用意!」


空母は対空火器を、戦闘機はマシンガンとミサイルを、それぞれJ-20へ向ける。


「放て!」


J-20へ集中砲火が始まる。J-20はベクタードノズルの動かし、集中砲火を掻い潜る。

 F-35の2機がJ-20へ接近する。F-35はJ-20をロックオンしようとするが、J-20の機動力に対応することができず、攻撃もままならないまま撃墜された。

 続けてF-35Cがタクティカルナイフを握って接近してくる。

 1機目のF-35はナイフを振りかぶってJ-20に斬りかかろうとするが、腹部に肘を入れられて海に落ちる。J-20はグレネード2発を空母へ向けて放つ。空母は対空砲火でグレネードを迎撃する。弾丸は全て空へと消えていき、グレネードが甲板へ直撃する。

 そして少し遅れてやってきた2機目のF-35を左ストレート一発で沈めた。

 J-20は高度を下げ、空母へ接近する。ロックオンし、ミサイルを空母へ叩き込む。ミサイルは1発残らず空母へ直撃する。空母手前で急上昇し、ライフルを発艦準備中だったF-35Cごと甲板へ叩き込み、穴を開ける。そして飛行甲板へ着陸し、甲板に並んでいたF-35Cを海へと蹴り入れる。そして呑気にエレベーターで昇ってきたF-35の頭を掴み、空母の艦橋に何度も叩きつける。上空にいたF-35はJ-20へ攻撃を仕掛ける。しかし、そこに先ほどのMiG-31が戻ってきてショットガンで1機残らず海へ落とした。

 J-20は空母の艦橋を大型剣で切り落とし、空母は沈んだ。

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