File26:F-4EJ改
F-4Eの航空自衛隊仕様、J型の改修型。専守防衛の思想からJ型では削除されていた爆撃能力や空中給油装置が復活した。また近代化改修によってF-15Jと同等の戦闘能力を得た。
ロシア方面から領空侵犯機が飛来する。Tu-95とSu-27だ。自衛隊のF-4EJ改がスクランブル発進する。
「ロシア軍機、貴機は日本国の領空を侵犯しようとしている。今すぐ進路を変更し、当空域から離脱せよ。繰り返す貴機は日本国の領空を侵犯しようとしている。今すぐ進路を変更し、当空域から離脱せよ。」
Su-27からレーダーを照射される。
「ロシア軍機へ。レーダー照射を受けている。ただちに照射を停止せよ。繰り返す。ただちにレーダー照射を停止せよ。」
Su-27はレーダー照射を続けている。さらにアサルトライフルの銃口を向けてきた。
「ロシア軍機、ただちに銃を下ろせ、繰り返す。ただちに銃を下ろせ。」
そしてロシア軍の編隊は日本の領空を侵犯する。
「ロシア軍機へ、貴機は日本国領空へ侵犯している。これは国際法違反であり容認できる行為ではない。ただちに進路を変更し、領空から離脱せよ。繰り返す。貴機は日本国領空へ侵犯している。これは国際法違反であり容認できる行為ではない。ただちに進路を変更し、領空から離脱せよ。」
ロシア軍機は日本の領土上空を飛行する。ここまで来れば民間人の目に留まるかもしれない。この先には陸上自衛隊の基地がある。相手は基地の情報が欲しているしれない。
「命令指揮所。こちらウィザード。現在ロシア空軍が領空侵犯している。指示を乞う。」
「ウィザード。ロシア軍機にただちに領空から離脱するように指示しろ。」
命令指揮所はさらに付け加える。
「兵装の使用は一切許可できない。」
「了解した。」
パイロットはロシア軍機に警告を続ける。
「ロシア軍機へ、貴機は日本国領空へ侵犯している。これは国際法違反であり容認できる行為ではない。ただちに進路を変更し、領空から離脱せよ。繰り返す。貴機は日本国領空へ侵犯している。これは国際法違反であり容認できる行為ではない。ただちに進路を変更し、領空から離脱せよ。」
Su-27はF-4EJ改にレーダーを照射し続け、銃口を向け続けている。いつ撃ってくるか分からない状況にウィザード隊には緊張が走っている。
「ウィザード。ロシア軍機に対する強制着陸命令が下った。最寄りの飛行場へ着陸させよ。」
「ウィザード1了解。」
ウィザードはロシア軍機に向け通達する。
「飛行中のロシア軍機へ告ぐ。我々の誘導に従って進路をとれ。最寄りの飛行場へ誘導する。了解したらギアダウンしろ。」
しばらくするとロシア軍機は反転し、領空を脱した。
「ロシア軍機の離脱を確認した。ウィザード。帰還せよ。」
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