File22:ラファールM
もともとフランスは欧州の戦闘機共同開発計画に参加していた。しかし、他国との戦闘機観の違いでひと悶着あり、結局フランスは席を蹴り離脱してしまった。そして自国で開発したのがラファールだ。本機はそんなラファールの海軍仕様である。機体構造は他の戦闘機とは異なり無尾翼デルタ翼、カナード翼で構成されており、旋回性能はトップクラスとなっている。武装も弾薬こそはNATO規格のものが使われているが、銃器、ミサイル、格闘兵装は国産製のものであり、それぞれアサルトガン、ロングソード、機関砲を標準装備としている。また、本機の特徴として全身に設けられたハードポイントがある。これによって、本機は多数の武装を一度に装備することが可能である。ラファールは設計時に改良余地を残しているため、今後のハードウェア、ソフトフェア双方での改良が行いやすくなっているのも特徴である。
インド軍のMiG-29が離陸する。パキスタンへ攻撃を行うためだ。そのMiG-29をフランス空母、ジョルジュ・ポンピドゥーがレーダーで捉えた。すぐさま戦闘機にスクランブルの指示が入る。空母の甲板にラファールが並ぶ。脚をカタパルトに載せる。カタパルトオフィサーが発艦の指示を出す。ラファールが発艦した。
「敵機接近!ラファールだ!」
「なんでフランス軍がこんなところにいるんだよ!」
「知るか!迎撃するぞ!」
MiG-29は散開し、ラファールを迎撃する。
「パーティーの開宴だ。各機、お迎えにあたれ。」
ラファールも散開し、ミグへ接近する。ラファールはミグをロックオンする。肩からミサイルを発射する。ミグはフレアでミサイルを回避する。ミグはラファールに接近しながらマシンガンを放つ。ラファールはそれを避けながらブレードを抜く。ラファールの得意な格闘戦で敵を撃破するためだ。ミグはラファールの間合いに入らないように戦う。ラファールはアサルトガンを左手に持つ。アサルトガンでミグの右手を撃ち抜く。MiG-29が怯んだ隙にラファールがブレードでミグを撃破した。
「1人お迎えした。残りは何人だ?」
「残りは4人だ。」
MiG-29はラファールにミサイルを放つ。
「ミサイル接近!」
ラファールはインメルマンターンでミサイルを回避する。ラファールはミグの上をとり、アサルトガンで攻撃する。ミグは回避しながら反撃のチャンスを窺う。ミグの死角からブレードを持った別個体が接近してくる。ミグは反応することなくラファールに切り落とされた。
「くそっ!なんでこうも落とされるんだ!」
ミグのパイロットが苛立ちを見せる。コクピットに接近警報が鳴り響く。
「どこからだ...!」
ミグは周りを見渡す。ミグの頭部が破壊された。ラファールがミグの頭を蹴り飛ばしたのだ。ラファールはMiG-29にアサルトガンを撃ち込んだ。ミグは高度を落としていく。ラファールは次の敵へ移る。ラファールはミグを囲み、アサルトガンで掃射する。残った2機のミグは弾丸を避けきれずに撃墜された。
「任務完了、これより帰還する。」
ラファール達は空母へ戻っていった。
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