File11:F-16
F-16は軽量小型の格闘戦特化戦闘機だ。武装はブレードとショートマシンガン、バルカン砲と近距離用のものしか装備されていない。しかし幾度となく改良された結果、現在では全ての距離で戦え、様々な任務に就くことが出来る万能機となっている。その万能ぶりから、世界各国で使用されている。
「聞いてくれ!」
ブリーフィングルームにパイロット達は集められていた。
「皆の知っての通り、当基地が敵爆撃機と戦闘機の攻撃を受けた。これは早急に対応すべき事態である。既に燃料貯蔵庫と空母が被害を受けている。これ以上の損害を出させるな。全機スクランブルし、爆撃機と戦闘機を排除せよ。これは訓練ではない!」
パイロットが機体に乗り込み、滑走路へ出る。
「各機、すぐに迎撃にあたれ。」
「基地作戦指揮所とのデータリンク完了。」
「管制塔、早くソイツを上げてくれ。」
何人かの隊員にとっては初めての実戦だ。
「エルロンとフラップの確認。計器系も異常なし。」
新米パイロットが機体の目視確認を行う。管制塔から離陸許可が下りる。スロットルを開け、機体を加速させる。徐々に機体が地面から離れていく。
「セイバー2、高度制限を解除。貴機の幸運を祈る。」
空に上がると既に空へ上がってきたF-16が速度を落としてセイバー2に近付いてきた。
「マグナム、ここからは俺と一緒に行動してもらう。」
同じセイバー隊の隊長、ソニックだ。ソニックは「ついてこい」と言い、アフターバーナーを点火した。
「セイバー隊、敵爆撃機は全てで7機。君たちは爆撃機を撃破しろ。護衛の戦闘機は味方部隊が片付けてくれる。」
「聞いたかマグナム。俺たちの仕事は爆撃機を落とすことだ。」
マップに爆撃機が強調して表示される。
まもなく爆撃機が視認出来た。
「後ろだと対空機銃が飛んでくる。横に回って攻撃するんだ。お前は右へいけ。」
セイバー隊の2機が爆撃機を挟み込んだ。機体が爆撃機をロックオンする。マグナムはトリガーを押す。機体と連動し、マシンガンが発射される。機体が弾丸軌道を予測してマシンガンの角度を自動で調整する。弾丸が爆撃機の装甲を貫いていく。爆撃機は炎を噴きながら墜落していった。
「いいぞ。その調子だ。」
ソニックは続ける。
「レーダーを切り替えて爆撃機を探すんだ。」
マグナムはレーダーを切り替えて爆撃機を探す。東方向に1機飛んでいる。マグナムは機体を横転させ東方向に向かう。
しばらく飛んでいくとモニターに爆撃機が捕捉された。かなり高いところを飛んでいる。
「よし、あちらさんの高度まで昇っていくぞ。着氷に注意しろよ。」
ソニックは雲の中を進んでいく。マグナムもそれに続いた。
雲を抜けるとそこには一面ダークブルーの空が広がっていた。
爆撃機をロックオンする。
「やることは変わらない。爆撃機の横をとってマシンガンを撃つんだ。」
マグナムは爆撃機の横を飛びながらマシンガンを撃つ。爆撃機は炎上しながら高度を落としていった。
レーダーを見る。4機が編隊を組んで飛んでいる。
「よしマグナム、兵装をマルチロックオンミサイルに切り替えるんだ。」
マグナムをコクピットの兵装切り替えスイッチを押し、兵装をマルチロックオンミサイルに切り替えた。
敵機を複数ロックオンした。マグナムはトリガーを押す。肩に装備されたミサイルが炎を吹き出しながら敵爆撃機たちに向かって飛翔していく。ミサイルは全ての爆撃機にヒットし、爆発した。爆撃機も共に爆発し、四散した。
「残り1機だ。キッチリ落とすぞ。」
セイバー隊は最後の爆撃機に向かって飛んでいく。
マシンガンを撃ち、最後の爆撃機も撃墜した。
「爆撃機撃墜。さすがだマグナム。」
全ての爆撃機と護衛の戦闘機を落とし、任務は完了した。
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