File10:MiG-31

 西側陣営の核ミサイルや戦略爆撃機を迎撃するために開発された超音速迎撃戦闘機がMiG-31だ。武装は弾頭が矢状の超長距離狙撃銃と長射程空対空ミサイル、機関砲の3つで格闘武装は装備しない。そのために近距離戦闘は苦手である。さらに迎撃という任務上、直線番長となっているため、機動戦も苦手とする。このMiG-31は世界で初めてフェイズドアレイレーダーを搭載した戦闘機である。このフェイズドアレイレーダーによってMiG-31の索敵能力は類稀なものになった。また、MiG-31は「宇宙に最も近い戦闘機」として有名である。MiG-31の最高上昇高度は20000mを超えており、これに達することが出来る戦闘機はいない。


 敵を捉えた。戦略爆撃機と護衛の戦闘機だ。MiG-31は狙撃銃を構える。ロックオン。矢を放つ。矢は超音速で飛翔し爆撃機のコクピットをピンポイントで貫いた。すぐに次弾が薬室へ装填する。次に護衛の戦闘機を狙う。MiG-31はスコープを覗く動作をしながら引き金を引く。矢は戦闘機の胴体を撃ち抜いた。燃料が引火し、戦闘機が爆発する。相手は超長距離からの狙撃に対して対応することは出来ない。戦闘機は機動力で矢を避けることが出来るが、機動力が低い爆撃機は一度ロックオンされると為す術がない。ミサイルであればチャフやフレアで欺瞞させて回避することが出来るが、ただの矢である狙撃銃の弾丸を避けることは不可能である。戦闘機が間に割り込もうとも強力な貫通力がある弾丸は戦闘機の装甲を簡単に貫いてもなお爆撃機の装甲を貫く。MiG-29が2機目の爆撃機を狙う。が発射され、コクピットを貫く。敵とは軽く300kmの距離がある。その距離を当てれるのはMiG-31のコンピューターが高度な演算能力を持っているからだろう。MiG-29はリロードする。狙撃銃後端を開き、矢を装填する。最後の爆撃機を狙う。発射された矢はコクピットを貫いた。爆撃機は高度を下げてく。残った護衛戦闘機も1機も残さずに落とした。

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