File07:F-15

 F-4の後継機にあたり、1976年に運用が開始された第四世代歩兵戦闘機、F-15。戦闘機のアイコンとして定着し、戦闘機と言われたらこれを思い浮かべる人も多いだろう。機体構造は特に目新しいものはなく平凡な戦闘機である。しかし、右腕と右脚を喪失した状態でも帰還した逸話があるように本機の基本性能は非常に高い。さらにこのF-15は数々の実戦経験があるにも関わらず、実戦での被撃墜数は0。配備から50年近いが、未だに最強の戦闘機として名が知れ渡っている。


「なんでF-15で対艦戦闘なんだ?」

 現在、太平洋側から東側陣営の機動艦隊が近づいてきている。その艦隊を最短で迎撃できるのがこのF-15部隊、ストライダー隊とサイクロプス隊なのだ。

 機動艦隊は空母1、イージス艦2、巡洋艦6、駆逐艦13、フリゲート艦21と大軍勢だった。

 F-15は離陸し、機動艦隊の迎撃に向かった。今回の作戦において、F-15は肩部のハードポイントに対艦ミサイル2発、格闘兵装に対艦刀を装備している。最強の戦闘機であるといえども、8機で43隻プラス15機の艦上戦闘機、さらに21機もの艦載ヘリコプターと戦闘を繰り広げなければいけない。

 敵軍勢とエンゲージする。艦船はすぐさまCIWSや機関砲でF-15を迎撃する。ストライダー1は敵の弾幕を上手く掻い潜り、対艦ミサイルを空母に撃ち込む。さらに対艦刀を抜き、発艦しようとしていたSu-33を捌く。敵戦闘機は離陸前に全機沈めることが出来た。次にイージス艦を狙う。マシンガンでイージス艦の武装を潰し、その後に甲板に着地して対艦刀で斬る。ストライダー1は撃破したイージス艦を踏み台にし、次に駆逐艦へ飛び乗る。駆逐艦の艦橋を切り落とし、また次の艦へ飛び乗った。こうしてストライダー1は燃料と弾薬を消費することなく、次々と艦を撃沈させていった。

「なんて戦い方なんだ…。」

 味方もストライダー1の戦い方に驚いていた。敵艦はストライダー1を撃とうにも味方に当たる可能性があるため撃てない。敵は攻撃を加えることも出来ずに全て沈められた。

「敵艦は全て撃沈。損失はゼロ。上出来だ。」

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