とても面白いです。
しかし設定がかなり気になります。
なぜ高校生だけが対象なの?
大学生とか専門学校生とかは?
そもそも学生じゃない人とかは?
最初は高校生からはじめて、逐次対象を増やすとかの設定があってもいいと思う。
いくらキャリアでも、なり手が居なくても、就職3年目の24歳が総務省の部長は無理がありすぎる。
せめて民間委託の会社設立で、そこに退職して社長にさせられた、とかのほうがまだ説得力があるような気がします。
戦闘系の能力者であったとしても、18歳以下の高校生が政治家の護衛の仕事はないのでは?
15時くらいから22時の時間限定ですし、戦闘力は銃器以下らしいので、人件費とか交通費とか予算の無駄・・・これでは予算削減策の逆だと思います。
戦闘系でプロレスとかして興行収入とか得たほうがまだ良さそう。
これなら多少倫理観のない奴でも役に立つし、「ざまぁ」したいならボコれる。まあ公共事業じゃないから無理か・・・
サイコキネシスの能力者が農業担当なのも疑問です。
力がない設定のかもしれませんが、農業で活躍できるくらいなら、発電所の磁石をガンガン回せば発電の資源が節約になる。
有人でも無人でも潜水艇を使えば海底をリアルタイムで見れるから、海底資源もサイコキネシスで掘削機械を使って掘削して、サイコキネシスで掘削物を運搬すれば獲れる。
サイコキネシスって燃料の要らない内燃機関になれると思う。
ストーリーを軸に異能者のそれぞれの人間ドラマも展開されていてどちらも面白い。
異能を持ったが故の悩みや過去がそれぞれにあり、それらを解決しながら仲間と絆を深めて展開していくストーリーは少年漫画のようで読みやすい。
序盤はテンポも良いし、主人公のみせばもしっかりある。
しかし最近は仲間内でわちゃわちゃしてるだけの比重が重くなり、ストーリーよりもそちらがメインになりつつある。読む人によっては結構イタい馴れ合いなので胃もたれする。
仲間内でわちゃわちゃしてるのが好きな人にはこの要素も楽しめるが、純粋にストーリーや人間ドラマを楽しみたい人は読み飛ばしが多くなって飽きる。
物語の根幹となる異能については面白いと思うのですが作品を読み進めて応用が効く能力と効かない能力の違いは?高校生以外の能力者たちの存在は?など疑問点がいくつか見えてきます。
しかし、タイトルの通り下剋上についてはスカッとして良かったと思います。
法整備や能力の登録、検査など能力者が当たり前のように存在する世界ならではの環境や世界観などもう少し掘り下げた説明がほしいと思いました。
マイナス面のことを多く書いてしまいましたが最新話まで読み切ってしまうくらいには面白かったです。
以降、海外との関わりや主人公の人間関係の発展などに期待して最新話を楽しみにしています。