戦争と付いたタイトルから夫婦喧嘩のお話かと思ったらもう、あらすじで胸が熱くなる想いがしました。去り行く妻が遺した手紙は、とても優しい戦争でした。結局夫は、妻の策略に負けたのでしょうがそれで良かったのでしょう。病床で未来の夫を想像しながら手紙を書く妻のほくそ笑む顔が浮かんでくるようにも思えて彼女にとっても最後の幸せな時間だったのかもしれません、夫婦の有り様は様々でしょうが、妻は、これからも夫の中で生き続け、抜け殻となりしぼんでしまった彼に水を与える方法を残したのでしょう。その水は、決して甘いだけの物ではありませんでしたが、きっと夫にとっては最良の薬となったに違いありません。意地っ張りな夫に対する妻の愛情にジンとさせられ、最後に残ったのはなんとも爽やかな余韻でした。
作者からの返信
ありがとうございます!
いわゆる鮮やかなどんでん返しにはなっていないのかもしれませんが……。
もし、これからも妻の策略があるとしても(実際にはないですが)、何をされても「惚れた方が負け」で片づける夫でしょう(笑)
もっとも、夫婦生活で半世紀を戦い抜いたこの二人。
妻に頭が上がらないというのはわかっていても、昔気質のこの夫はきっと認めないでしょうね。
ご無沙汰しております。この作品を読ませていただきました。
ジンと来て目頭が熱くなりました。素晴らしく佳い話でした。
作者からの返信
ありがとうございます!
半世紀を戦い抜いた夫婦(戦友)の記録。その絆を感じていただき感謝です!