同じ空のドラフトデイズ

Chaso

プロローグ

プロローグ「ドラフト」

時は1964年。

埼玉県の上尾高校に在籍していた山崎裕之という内野手が、各球団による争奪戦の末に東京オリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ)に入団した。

当時、山崎内野手が貰った契約金はなんと5000万円、まだ高校を卒業したての18歳にとってはかなりの大金だったのだ。


その翌年、山崎内野手の件で表面化した契約金や年俸の高騰を少しでも抑止し球団の赤字を減らすするため、また各球団の戦力の均衡きんこうを保つため、西鉄ライオンズ(現・埼玉西武ライオンズ)の球団代表がアメフトのドラフト制度を参考にし、日本でのドラフト制度のベースを作った。

当初はドラフト制度に反対していた巨人や阪神も最終的には折れて、日本プロ野球にドラフト会議が導入された。


しかし、プロ野球がドラフト会議を導入しても、順風満帆とはいかなかった――

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同じ空のドラフトデイズ Chaso @yuzuchaso34

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