ずっと君に片思い

プロローグ 片想い

私、浅野 芙優(あさの ふゆ)は中学1年生のときから片思いをしている人がいる。

同じクラスの 須賀 憐(すが れん)。

憐は高身長で頭脳明晰、スポーツ万能。

クラスのムードメーカー...とはいえないが、いろんな人と仲良い人気者。

しかし、それは男子限定。

実は女子が苦手。全然女子とは話さない。

男子とはしゃいでる姿、その時にみせる笑顔。

それを見たとき、私の心は飛び跳ねた。

中1の夏。私は憐に恋をした。

女子が苦手だと知っている私は嫌われたくない気持ちが勝って憐にアピールも

出来なかった。

ただ見ていることしかできない。何もできない。

それが悔しかった。

でも、私に向けられたものでなくても

憐の笑顔が見られるならそれでよかった。

密かに思っているだけで、

いつかこの恋が実るといいな...

いつかこの気持ちが届くといいな...と。