おまけ 『願い』 高屋昴

僕たちはすれ違いでした

雑踏の中ふたり

迷子になった心

何も分かっていなかったんだ

君の手の温もり

お互いの想い

軽く考えていたよ

だって君は空気だったから


「さよなら」から始まる恋は

忘れていた気持ちを加速させる

走り出した君の所へ

気づかせてくれた君のもとへ

失う事が怖くなったんだ

空気みたいな君だったから

居なくなって苦しくなったよ

言葉投げかけても背を向けたまま

君はもう微笑んではくれないんだね


デートすっぽかしたり

連絡しなかったり

君は記念日を大切に思う人

いつも怒られる僕は

ウザいって思った時もあった

大切だったんだね

そんな時間さえも


「さよなら」から始まる恋は

忘れていた気持ちを加速させる

放してはいけなかった手

抱きしめていたいんだ

ずっと一緒に居ようって約束

かけがえのない君だったから

居なくなって立ち直れないんだ

いつも優しく差し伸べられていた

その手をまた僕に向けてほしい

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

願い 紬木楓奏 @kotoha_KNBF

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ