3話 猟師ヴィド
「「世界を変える運命の恋」中編コンテスト」応募作
獣の宝石
作者 水涸 木犀
https://kakuyomu.jp/works/16817330665752489319
第1章 王女と猟師
3話 猟師ヴィド
https://kakuyomu.jp/works/16817330665752489319/episodes/16817330665805605817
※誤字脱字・構文など
>名前と場所を聞いたのだから、わたしが猟師がいる森に向かうことくらいお父様は予測しているはず。
⇒「わたしが猟師が」と格助詞「が」が重複しています。とくに格助詞「が」の重複は意味を捉えづらくなりますので、いくらか細工が必要になります。
>わたしが猟師のいる森に向かうことくらい
>とはいえ野生動物の中には、人間よりも気配に敏感な種類がいることもまた事実。
⇒ここは言い回しの問題なので、書き手の書き方でかまいません。
ただ、よりすっきりさせるのなら、以下のようにします。
>とはいえ、人間よりも気配に敏感な野生動物がいることもまた事実。
>慎重に行動するに越したことはないと思い、王宮の廊下から術を使うことにする。
⇒ここは助詞「に」の重複が気になるところなのですが、「するに越したことはない」が慣用句なので、これを変えることはできません。ですので、ここはこのままでかまいません。
> 王宮を出て、城下町を急ぎ足で横切る。
⇒「助詞の重複」のことを書いたので、ここも気になるかもしれないのであえて書きます。
ここは助詞「を」が一文に二回出てくるわけですが、それぞれかかる用言が異なります。「王宮を→出て」「城下町を→横切る」。このようにかかる用言にひとつだけ続くようなら、助詞の重複とは見ません。
ここも文法的には「重文」です。それぞれ完結した文意を持って、それを並列する文型ですね。
「重文」は用言が複数できるので、それぞれにひとつずつ助詞が乗っかるのがよい形です。
>「ああ、なんでもマニー王女様に献上されたんだろう」
⇒不確定「なんでも」と推量「だろう」は噛み合いません。不確かなものをさらに勘ぐっているような形になるからです。
一般的には伝聞「なんでも〜だそうだ(だそうな)」、憶測「なんでも〜らしい」のいずれかですね。
>立派な宝石なんてものは王族の専売特許よ。
⇒「専売特許」はその人の特技を表す比喩です。この場合は「占有物」のほうが適切ですね。
> 隣国であるミドガルド王国との国境線沿いには、広大な森林地帯がある。
⇒前回指摘しましたが、「国境線」は実際ラインがないといけません。有刺鉄線でもいいので、区切る必要があるわけです。このお話の場合、「国境沿い」でだいじょうぶなはずですが、もしラインが引いてあるのであれば、「国境線沿い」でかまいません。
>オルセン王国の国土面積の四分の一を占めるこの森には、多種多様な生物が住んでおり、猟師たちの垂涎の的だ。
⇒一般的には「猟師垂涎の的だ」でよいですね。これだけでも「猟師であればどうしても手に入れたいもの」を意味しています。「たちの」を入れても少しニュアンスは変わりますがわからなくはないので、元の表記のほうがよいと著者様が判断するのであればそちらでかまいません。
> 深く息を吸って、吐き出す。隠密の術がしっかり効いているかを確認。そしてゆっくり、森へと足を踏み入れた。
⇒ここに来てちょっと不思議に思ったのは、国境沿いにある森へ行くのに、日をまたがないくらい国土が狭いということでしょうか。ミドガルド王国との国境沿いであれば、王都からはかなり離れているのかなと考えていたんですけど。「日が昇り始めた頃に城を出て、昼前には森に到着した。」のようにどのくらい距離が離れているのかを書く必要がありますね。街を通り抜けてからどのくらい時間が経過したのかで、王都からの距離を読み手に示しましょう。
> 広大な森の中でひとりの猟師を見つけることは、川底の砂の中から砂金を見つけることくらい難しい。
⇒形式名詞「こと」が二回出てきます。「砂金を見つけるくらい難しい。」と後ろの「こと」は省けます。
※寸評
入浴前に第三話をチェックしました。
ヴィドはマニーの隠密行動を洞察していましたか。これはなかなかにできる人ですね。
この出会いがどのように発展していくのか。
続きが気になる終わり方ですね。
ということで、これから入浴してきます。
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