第6話 誰もが孤独を誤解している
「東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞」応募作
Stray Brain 〜迷走する脳〜
https://kakuyomu.jp/works/16817330659849711175
作者 雨 杜和
第1章
第6話 誰もが孤独を誤解している
https://kakuyomu.jp/works/16817330659849711175/episodes/16817330659876512042
※誤字脱字・構文など
> 太い眉で目の眉の間が狭く、奥二重の目は妖艶でさえある。堀が深い顔立ちだがバタ臭くない
⇒「太い眉で目との間隔が狭く、」にしないと「眉」の字が重複します。あと「彫りが深い顔立ち」ですね。
> 祖父は地域の有力者で、曽祖父の代から受け継いだ病院を経営するかたわら、県会議員も勤める資産家の孫だ。
⇒ここですが、一ノ瀬頼友くんの祖父が地域の有力者なんですよね。で資産家の孫は誰を指しているのか「祖父は(〜)曽祖父の代から受け継いだ病院を経営するかたわら(〜)県会議員も勤める資産家の孫だ」なので「一ノ瀬頼友くんの祖父が資産家の孫」に読めてしまうんです。まあ曽祖父が資産家だとしてもその孫は一ノ瀬頼友の父母の代にはなるんですけど。ちょっとわかりづらい文ですよね。次のように二文に切り分けると、主語がそれぞれひとつずつになるのでわかりやすくなります。
> 祖父は地域の有力者で、曽祖父の代から受け継いだ病院を経営するかたわら、県会議員も勤める資産家である。そして一ノ瀬頼友はその孫だ。
> その様子は、例えるなら、処刑台のギロチンに向かうマリー・アントワネットを見物する民衆のようだ。
⇒ここはいいですね。学園ミステリでマリー・アントワネットを比喩で持ってきたのは見事です。こういう比喩は著者様の得意とするところですね。
> 窓際に向かうと、水城陽毬の隣りにすわる野原徹の顔を見た。
>〜(中略)
> ヒマリの隣りに座っているのは、一ノ瀬頼友の腰巾着である野原徹だ。
⇒同じことを繰り返しているのは、なにがしかの計算のうえでしょうか。二文目で情報が増えていますが、それだけのためにリフレインする必要があるかどうか。
ここは著者様の意図次第ですね。
>「アレクサンドラ・デュマの復讐物語ね」
⇒「アレクサンドル・デュマ」かなと。
※寸評
いよいよ高校デビューですね。
ジニくんはここで生まれ変われるか。
ただ、周囲と妥協するのが苦手なようなので、そのあたりで軋轢を生むかもしれません。
仲良し四人組にも微妙なバランスの変化が起こるのか。
次話も楽しみにしております。
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