第3話 誰もが孤独を誤解している

「東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞」応募作

Stray Brain 〜迷走する脳〜

https://kakuyomu.jp/works/16817330659849711175

作者 雨 杜和

第1章

第3話 誰もが孤独を誤解している

https://kakuyomu.jp/works/16817330659849711175/episodes/16817330659871868365





※誤字脱字・構文など

>初対面の登場から、皆の心を鷲づかみにした。

⇒「初対面から、」かなと。「初対面」は「初めて対面する」ですから、「登場」を付けると「対面しているのに登場?」とちぐはぐさが出てしまいます。

 「登場」を活かしたい場合は

>初対面でありながらも、登場から皆の心を鷲づかみにした。

⇒のような形になるかなと。


> 口に唾を飛ばして喧嘩する同級生や、誰かの意地の悪い言葉に接すると、息をするのも辛く呼吸が苦しくなった。

⇒慣用句に「口角泡を飛ばす」があります。「唾を飛ばすほど激しく議論をするさまを表現することば。」とされています。

 これを用いず「口に唾を飛ばして」としているのは意図的なのか、慣用句が思い浮かばなかったのか。いずれにしても映像は同じなので、原文ママでかまいません。


> この学校には中学受験を失敗した生徒と、最初からこの学校を目指して入学した生徒が半々に別れる。

⇒一般的には「半々に分かれる。」ですね。「別れる」は「互いから離れる」意です。





※寸評

 ヒマリに視点を切り替えていますね。この構成だとジニとヒマリの物語ということになります。

 そしてふたりが「学園ミステリ」の案内役になるのも確定かな。

 仲良し四人組を全員紹介しているのも、なにやら思惑がありそうです。

 しかも坂部由香里もなにかありそうに見えてきます。

 このあたりの情報の出し方は著者様の得意とするところですね。

 ただ、セットアップにやや時間がかかっているようにも見えるので、次話でジニがすんなり自己紹介してくれればよいのですが。

 そこから物語は本格的に動き始めそうですので。

 動かすのは早いほうがいいですからね。




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