第三の儀式前、それぞれの策略 2
「第5回ドラコンノベルス小説コンテスト」応募作
【王朝流離譚】限りなく無慈悲な皇子の溺愛 〜超絶不憫系の主人公には、薄っぺらな、薄っぺらな、愛情なんて迷惑でしかない〜
https://kakuyomu.jp/works/16817330655694416935
作者 雨 杜和
第5章 第三の儀式:血みどろの決戦
第三の儀式前、それぞれの策略 2
https://kakuyomu.jp/works/16817330655694416935/episodes/16817330657659904960
※誤字脱字・構文など
誤字等はありませんでした。
推敲お疲れさまでした。
※寸評
おっと、ムーチェンに色仕掛けで迫るとは。シャオロン考えましたな。
問題はムーチェンとメイリーンの側の政略ですよね。
ムーチェンとしては一位を獲れば優勝。メイリーンが二位になればシャオロンは最下位確定。メイリーンが三位ならシャオロンが二位確定。
メイリーンとしては一位を獲れば優勝。ムーチェンが二位になればシャオロンは最下位確定。ムーチェンが三位ならシャオロンが二位確定。
つまりシャオロンを二位にするだけの魅力的な提案がないと、どちらとも交渉でないことになります。
シャオロンと組んで仮にシャオロンが一位を獲ってしまうと優勝される。でもメイリーンとしては二位を確保できれば同点優勝での決定戦となる。
となればメイリーンを抱き込みににいったほうが政略としては効果的ではあるんですよね。
このあたりが難しいところですね。
共通利害は「メイリーンを優勝させたくない」ということになりますが。
しかしシャオロンが優勝でなく二位でいいとなれば、どちらとも話し合いは成立するんですよね。とくにムーチェンとメイリーンが優勝を競っているのであれば。相手を確実に蹴落とせるなら。
シャオロンはムーチェンとの共闘を意図しているようですから、真っ先にメイリーン潰しに走ることになりますが。
ただ、ムーチェンと組んで彼女がメイリーンを倒すのを高みの見物するという手もあるんですよね。
その場合はどうなるかですが、少なくともムーチェンがメイリーンを倒すのをボヴ会しなければいいわけなんですよね。だからムーチェンと組んで、メイリーンとの直接対決を先に済まさせれば、どちらが勝とうが棚ぼたで二位が確定することになります。
となればシャオロンはどちらと組んでもかまわないけど、ひとりで相手を倒しきれるムーチェンと組むことを選んだわけですね。
このあたりの駆け引きが面白いですね。
この戦略を下敷きにしての交渉になるわけですね。
問題は、ウーシャンが最下位を免れるために乗り気になるかどうかですが。
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