第一儀式が終わって 2

「第5回ドラコンノベルス小説コンテスト」応募作

【王朝流離譚】限りなく無慈悲な皇子の溺愛 〜超絶不憫系の主人公には、薄っぺらな、薄っぺらな、愛情なんて迷惑でしかない〜

https://kakuyomu.jp/works/16817330655694416935

作者 雨 杜和

第3章 ダンジョンに挑む

第一儀式が終わって 2

https://kakuyomu.jp/works/16817330655694416935/episodes/16817330656866532750





※誤字脱字・構文など

> くぅ〜〜、この真面目女、まったく意味が通じてない。

⇒「通じていない。」かなと。ちょっと前に「 傷は残っているが、こんなものかすり傷だ。」と「い」を書いていますので、今回の指摘箇所は「い抜き言葉」です。


> 関節的にも直接的に言っても、ぜんぜん通じない。

⇒「間接的にも」ですね。


> 彼女の身体から気合いの入ったオーラが発っせられている。額にうっすら汗が浮ぶ。

⇒「発せられている。」ですね。





※寸評

 第一の儀式の後に逃げ出そうにもスーリアンがなかなか手ごわい。逃げ出すスキも見いだせず。

 ウーシャンの言葉がなかなか辛辣な事実を告げようとしていますね。


 ということは、ワンヨの準備した女性はもしかして不適格だったのでしょうか。それとも王家の血を引くものということ? という謎が浮かびますね。

 もしワンヨの準備した女性がこの場に連れてこられたら、果たして儀式に参加できたのでしょうか。

 このあたりも謎として残りそうですね。

 さて、シャオロンは「適格者」ということが確定したわけですが、それは逆にいえば計画的、意図的に貧民窟へ落とされた幼い皇女、ということになりますが。

 その事実をシャオロンは素直に受け入れないでしょうから、第二の儀式は半信半疑で挑むことになるのでしょうか。なんとか二位はとりたいところなんですけど。

 このあたりの不安定さを醸し出す、すぐれた後半だと思います。

 それを引き立てる「儀式からトンズラしようと画策する」あたりに面白みが持てますね。

 この面白みと不安定さのバランスがよい一話ですね。




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