美しい天上の王国と冷たい皇子 5

「第5回ドラコンノベルス小説コンテスト」応募作

【王朝流離譚】限りなく無慈悲な皇子の溺愛 〜超絶不憫系の主人公には、薄っぺらな、薄っぺらな、愛情なんて迷惑でしかない〜

https://kakuyomu.jp/works/16817330655694416935

作者 雨 杜和

第1章 貧民窟と王都

美しい天上の王国と冷たい皇子 5

https://kakuyomu.jp/works/16817330655694416935/episodes/16817330656245107778





※誤字脱字・構文など

> わたしは侍女たちを騒ぎながら、心の底でシンと冷めている。

⇒「侍女たちと騒ぎながら」「侍女たちを騒がせながら」のいずれかかなと。


>「実は隣国である北栄王国との境にあり、要所なんです。

⇒「境にあり、ようしょうなんです。」かなと。





※寸評

 第一章完結おめでとうございます。

 かなり幾何学模様のような世界ですね。これは人工的に作られた都市のよう。

 しかし「この国を救う究極の乙女」とか「英雄になられる乙女」とか。

 ただごとではありませんな。

 ウーシャンから聞き出せれば詳しくわかるかもしれませんが。

 このスーリアン、ズースーはそういう情報はほとんど知らなさそう。

 大きな陰謀に巻き込まれるのかも。


 第一章を俯瞰すると、地の底で這いつくばって生きてきたシャオロンが、あることからボスのヘンスとウーシャンの力で山頂の王国へと連れてこられた。

 そこは貧民窟とは大違いの贅を尽くした世界だった。

 そこで賓客のように扱われるシャオロンだったけど、なぜここまでされるのだろうと不思議になる。

 とくに序盤の貧民窟の描写が丹念だったので、王国と貧民窟との対比で絢爛な世界を演出できています。

 もし貧民窟を飛ばしていきなり王国へやってきていたら、単なる転移ものになってしまいかねません。貧民窟を書いたからこそ転移ものでも対比が際立ちます。

 ですので、序盤の構成としては申し分ないと思います。

 ただ、第一話でダークファンタジーを意識していて、ここまで明るいトーンにすると、どこまで付いてきてくれるかですね。

 第一話でダークファンタジーだ! と飛びついた人が喜ぶ展開かどうか。

 逆にある程度連載が続いてから飛びついた人は、ダークファンタジー風の序章をへこたれずに読めるかどうか。

 このあたりは★レビューとキャッチコピーでうまく誘導したいところですね。

 もし3話までのトーンを★レビューしてしまうと、ミスマッチが起こりやすい。

 第一章が終わったところで★レビューを書くと、バランスがよくなると思います。

 第二章からどういったトーンになるかにもよりますが。底抜けに明るい物語になっていったら、第二章でも★レビューが付きづらいかもしれません。

 このあたりは著者様の戦略を考えてキャッチコピーで誘導するとよいですね。

 キャッチコピーは物語が進んだら書き換えていいものだと思っております。

 私は固定しがちですけど。

 ですが「今読むと面白いですよ」のアピールができているキャッチコピーは強力な武器になります。

 ★レビューは読み手さんに任せるしかありませんが、キャッチコピーは著者様が読み手を誘導する「導線」ですからね。

 使いこなして、ご新規さんを増やしていきましょう!





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る