(それでも溺愛されていると知ることの恐怖と不安と喜びの)第17話

転移したら「光源氏」が本当に光っていた件について 〜発光人間とは付き合えない!〜

作者 雨 杜和

第1部 朧月夜

第2章 東宮との出会いと別れ

(それでも溺愛されていると知ることの恐怖と不安と喜びの)第17話

https://kakuyomu.jp/works/16817330651786439222/episodes/16817330654977041558




※誤字脱字・構文など

 誤字等はありませんでした。

 推敲お疲れさまでした。




※寸評

 東宮と朧月夜との微妙な距離感がいいですね。

 今では若すぎますが、当時なら年相応な大人の関係。

 想い人を信じて待つだけの東宮の生き方が透けて見えるようです。

 そして主人公である朧月夜のためらいや諦観なども見事に書き表していると思います。

 確実に本話でいちばん読み応えがありますね。

 こういう登場人物の心理を丹念に描く筆致は、作者様の得意とするところ。

 前作や前々作よりもさらに筆致が洗練されています。

 そして読み手が作者様に求めているものも、こういった心理を丹念に描く筆致なのではないでしょうか。

 私が初めて添削した『明智光秀によろしく』でも、コメディの中にもピンポイントで心理がきちんと描けていました。だから人気が高いのだと思います。

 本作は「賢いヒロイン」コンテスト用ですが、主人公の心の内がしっかりと描かれているので、もう少し大きな小説賞やコンテストも狙えますね。

 それほど、今話はひじょうに質が高いです。

 すべてこの調子だと緊張感が高すぎるので、うまく「天の声」とのコメディとでバランスをとると完璧だと思います。



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