最悪の敵、モテ女のテク 2

陰陽師の呪縛 〜男を必ず落とす超モテ女の秘密〜

作者 雨 杜和

第二部 現代編「モテ女に変身させる、姫のノウハウ」

第一章 最悪の敵、モテ女のテク

最悪の敵、モテ女のテク 2

https://kakuyomu.jp/works/16816452219750143893/episodes/16816452219750155430




※誤字脱字・構文など

> 男子は、まるで羽が生えてるような振る舞い。

⇒「羽が生えているような」ですね。

 語り手の口調として「ら抜き言葉」「い抜き言葉」「さ入れ言葉」はなるべく避けたほうが無難です。

 それが妙にリアルさを醸し出すパターンもあるのですが、第三部が大人になったモチの視点(もしくはモチを追った三人称一元視点)となるはずで、言葉遣いまで変わってしまうのはあまりよろしくないですね。


>それほど完璧に完成された美しい角度だった。

⇒ここでは「完」の字が重複します。おそらく意図的だと思うのですが、選考さんがどう思うか。ここでは、

>それほど完璧に、完成された美しい角度だった。

 と読点を打って「意図的に並列させています」とアピールしたいところですね。

 そうすれば選考さんも「並列だからだいじょうぶ」と一瞥してわかります。


> だから、これはもう必然的結果としか言えないが、転校して一ヶ月もしないうちに、マロンは女子全員を敵にまわした。しかし、わたしが、驚いたことはそこではなかった。マロンが、そのことを全く気にしてないってことだ。

⇒「驚いた」がどこに書かれているのかわかりません。前を見ても「マロンは女子全員を敵にまわした。」があるだけで女子全員が「驚いている」わけではないのです。

 たとえば「しかし、わたしは驚くばかりだった。マロンが、そのことを全く気にしていない様子だったからだ。」のように、モチだけが驚きを持ってマロンを見ていたことを書き及んでおく。大学でマロンとチームを組む前提にもなりますので、「モチだけが知っている」ことを作るのは有意義ですね。


>超然として他人を気にしなって、それは天地を逆さにしてもありえない。

⇒「他人を気にしないって」ですね。


> たしかに、トップ成績を常に維持する優秀な星川健太郎が好きだった。

⇒ちょっと引っかかるかなあと。まず「トップの」と助詞「の」を付けます。

> たしかに、トップの成績を常に維持する優秀な星川健太郎が好きだった。

⇒「常に」と「維持する」は「保つ」という意味では同義なので、今回は「常に」を削ります。

> たしかに、トップの成績を維持する優秀な星川健太郎が好きだった。

⇒ここは考えどころなのですが、「トップの成績を維持する」のは「優秀」な証ですよね。であれば、

> たしかに、トップの成績を維持する星川健太郎が好きだった。

 と書いてもよいわけです。

 シンプルな構文になります。

 ここに強調する語を重ねていくなどして補強していけばよいですね。




※寸評

 陽鞠とのやりとりが映像として映えるかどうか。まあ現実に電車などで女子高生の動きを見ていると、こういった内々で決まったあいさつみたいなものはあるんですよね。

 そのあたりはリアリティがあると思います。ただ、首を掻き切る動作だと映像化が難しいかなと思われるかもしれません。まあこの程度なら、受賞させて書籍化中に直させればよいだけなので、それほどこだわらなくてもよいかな。


 モチの、方向の違う頑張りが空回りするさまは、本作では論理的にいちばんおかしなところ、つまり笑ってもらいたいところでもあるので、全力で空回りする姿と、告白が玉砕だったことをもう少し押し出してもよいですね。今のままでもよいのですが、どこかでブレーキがかかっているような書き方なので、もう少しはっちゃけてもいいかなと。

 モチがマロンを明確に意識したのは、明確にはここからなのでしょう。

 それまではとくに意識もしていなかったから、女子がマロンを敵視しているときに驚いたのかもしれません。怒っている最中に驚く人はまずいませんからね。

 そういう意味では象徴的な場面なので、もう少しモチの勘違いぶりを際立ててみるのもよいかと思います。



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