ドットスクエア=ファンタジー(2)

ドットスクエア=ファンタジー

作者 長宗我部 芳親

ツクール×カクヨム ゲーム原案小説オーディション2022


ドットスクエア=ファンタジー(2)


https://kakuyomu.jp/works/16817139558533512486/episodes/16817139558790383182



構文と誤字脱字など

>「そこまでされると……。ワタシはただ、グリッドの手助けをしただし」

⇒「グリッドの手助けをしただけだし」かな。



> 好意で泊まっていくのはどうかと両親に聞かされたものの、流石に至れり尽くせりだと申し訳なく感じたのか、リルは取り急ぎで荷物をまとめ出した。

⇒「取り急ぎ荷物をまとめ出した。」ですね。



> そんな最中、ベッドで寝かされていたナーシャの腹が空腹を知らせる。

⇒「腹」の字が重複するのでなんとか解消しましょう。漢字は同じですので「ナーシャのおなかが空腹を知らせる」としてもあまり効果がありません。

 たとえば「ナーシャの腹がグーッと鳴った。」とすれば空腹を表せますよね。でも「お腹を鳴らす」がすぐ近くにあるので、たとえば「ナーシャの体は空腹を訴えた。」とする手もあります。この場合は「腹」ではなく「体」とぼかしているので、続く文で「お腹を鳴らす」とあっても両立できます。



>「……ごめんさい」

⇒「……ごめんなさい」ですね。



> すると、リュックサックの中身をまとめいていたリルの手が止まる。

⇒「中身をまとめていたリルの手」ですね。



> 彼女の手のひらには、さきほど二人の両親から受け取った御礼の品の内、最も色つやがいい真っ赤な果実が握られていた。

⇒「手のひらには〜握られていた。」だと噛み合わないので「手には〜握られていた。」とするべきですね。

> 彼女の手には、さきほど二人の両親から受け取った御礼の品の内、最も色つやがいい真っ赤な果実が握られていた。



>「……ありがとうございます?」

⇒ここは「!」なのかわかりづらいですね。ナーシャが疑問に思いながらも受け取ったのであれば原文のように「?」でも意味は通るんですけど。もし戸惑っているのであれば、もう少し「戸惑った表情や態度」を書き込んでください。



> しまったの扉の外側からは駆け足で向かっていく三人の靴音が聞こえた。

⇒「閉まった扉の外側から〜」ですかね。



> 馬車からふてぶてしく降りるなり、男は声を荒らげる。

⇒「ふてぶてしい」は「開き直っていて図太い。大胆不敵である。」の意なので、この場合は「大胆不敵」なのでしょうか。いずれにしても適切な言葉ではありませんね。場に合った言葉を使いましょう。

 たとえば「馬車から勢いよく飛び降りるなり、」なら素早く降りた印象ですし、「馬車からゆっくり降りるなり」ならスローな動きを表せます。「馬車から勇ましく降りるなり」なら堂々と降りてくるイメージになります。



> 意気消沈とした様子で男に名乗り出たのは、グリッド達を含む12人だ。

⇒「男に」は省いたほうが説明臭くなくなります。また「グリッド達を含む」は「含む」の語があるので単数の「グリッドを含む」でじゅうぶん通じます。「達」を書いてしまうと「あとは誰だろう」となってしまうので。



>「ほう、貴様らか……確かお前らは農耕に従事した者達だったはず。失敗などは早々ないはずだ。

⇒「貴様ら」なのか「お前ら」なのか。呼び方は統一しましょう。この場合は「貴様らか」を省くとすっきりします。「失敗などは早々ないはずだ。」は少しおかしいので「失敗など早々ないはずだ。」と助詞「は」を省きましょう。



 5班の班員を眺め入ていると、ある人物が彼の目に入った。

⇒「班」の字が重複しています。たとえば「五班の構成員を」「五班のメンバーを」あたりにすると「班員」と書かなくてもわかります。「眺め入っていると、」とは違うようなので「眺めていると、」かなと思います。



> 幼い少女を守るための、身を挺しての嘘だろう。

⇒「身を挺した嘘だろう」とすれば助詞「の」がうるさくなくてよいですね。



>「あの野郎っ、絶対に許さないっ……!!」

⇒グリッドの目の前にいるのですから「この野郎っ、」ではないかと。



>彼女の中で、合点がいっていたようだ。

⇒「合点がいったようだ。」ですね。




※構成と展開について

 やはりゲームと親和性の高い「ドット」「ピクセル」という概念を物語に落とし込んでいるので面白いですね。着眼点がよいので、かなり戦える設定だと思いますよ。

 ただ、物語を書きたいのか設定を書きたいのか、ややバランスが悪いように映ります。ゲーム化を見据えているのであれば、もう少し物語に振ったほうがよいかもしれませんね。

 設定自体は文句なく面白いので。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る