孤独な兄の謎 5

彷徨える王【心理サスペンス:横溝正史ミステリ&ホラー大賞応募作品】

作者 雨 杜和orアメたぬき


第五章

孤独な兄の謎 5


https://kakuyomu.jp/works/16816927863278356267/episodes/16817139557345493837



構文と誤字脱字など

> もしできるなら、この瞬間、パスポートを持って日本行きの飛行機に乗りこみたい。

⇒こういう比喩表現もいいですね。ミステリーだとつい見たものを書こうとしすぎて比喩の比重が下がってしまうものです。なのでここで比喩をねじ込んだのを褒めたいです。



>『おお、ミスター白河、大丈夫かい? どうして転んだの』

⇒「ミスター白川、」ですね。




※構成と展開について

 ウィルが貧弱な男性を制していますね。米軍出身ならマーシャルアーツ経験者かもしれませんね。軍隊の格闘技です。

 ただ、体格差をひっくり返すような格闘技ではないので、意外と合気道なんかもマスターしているかも。合気道は関節を使った制し方なので、今回のウィルの動作とも合っていると思います。

 日本語がわからない「ミスター白川」から、まずは身分証と金を奪った経緯を聞き出せますね。いよいよバウンティハンターとともに捜査の開始です。

 溺死体から古いパスポートが見つかったのなら、溺死体が川に放り込まれる前に抜き出したことになりますが。それだと古いパスポートが残っている理由にはならないですね。

 古いから手を付けなかったというのは考えづらい。

 金になりそうならすべて持ち出しそうですからね。

 となると、沈められる前に所持品を洗いざらい取り出されて、いったんそれをした人たちが離れている間に掠め取ったのか。

 でも古いパスポートは入れているので、所持品の中からそれだけ残すのも不自然ですよね。

 また身分証や金をかっさらったら、さすがに実行犯も気づくでしょうし。

 となると、この偽白川は実行犯の一味の可能性がありますね。

 ただサフィーバ財団とつながりがあるかはわからない。

 あくまでも「溺死させろ」と指示を受けて、古いパスポートを入れて残りの荷物はすべてかっさらった。というのが妥当な線かな。

 橋のたもとで暮らしているような人だった場合、掠め取れそうな気もしますが、リスクがかなりあるので選択するかはその人によるかな。

 なににせよ、偽白川から手に入る情報が今後を大きく左右しますね。

 その供述をとるのが次回なあたり、惹きがうまく効いていますね。

 早く次回が読みたいですね。



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