孤独な兄の謎 2

彷徨える王【心理サスペンス:横溝正史ミステリ&ホラー大賞応募作品】

作者 雨 杜和orアメたぬき


第五章

孤独な兄の謎 2


https://kakuyomu.jp/works/16816927863278356267/episodes/16817139556084001515



構文と誤字脱字など

> ドアを開けようとして、はっとして思いとどまった。

⇒「開けようとして」「はっとして」と「〜として」が二回続きます。たとえば「はっとなり思いとどまった。」のようにすると重複は省けます。

 ただし、意図的に韻律を奏でている場合は原文ママでだいじょうぶです。



>『そうよ。だから警戒しているの? あなたが本物のコービィさんかどうか、簡単には信用できないわ』

⇒「だから警戒しているの。あなたが〜」ですね。ここで疑問符は違うかなと。




※ちょっと気になったので

「外務省の男 4」コービィ・ウィリアム

「デトロイトの危険 1」コービィ・ウィリアム

「孤独な兄の謎 1」コービィ・ウィリアム、ウィリアム・コービィ

「孤独な兄の謎 2」ウィリアム・コービィ、コービィ・ウィリアム

 ですね。まずどちらが姓でどちらが名なのか。

 地域によっては逆で呼んでも通じはするんですけど。小説なので統一したほうがわかりやすいかなと思います。

 登場した回数は「コービィ・ウィリアム」のほうが多いし古いので、こちらが正しいのかな?




※構成と展開について

 本物のコービィ登場ですね。偽物が腕ずくだとすると、彼は射撃に自信があるのかな? バウンティハンターはデッド・オア・アライブな世界ですからね。賞金首を警察に引き渡せたら賞金がもらえる。

 でも偽者のコービィは、何者もしくは組織が「バウンティハンター」と日本人が聞いて思い浮かべる人物像を提示していたわけですから、なおのこと日本に詳しいですね。

 となると、第二部がデトロイトですが、第三部としてまた日本に戻る可能性もあるのか。ある程度の確証がないと難しいとは思いますが。

 やはりインターポールの中原が怪しいってことにはなりますよね。

 五月端と恵子と佳子、彼らに接触できた事務所外の人物は数が知れていますからね。

 ただ、どんでん返しをしたければ、旅客機とホテルを予約した恵子がなんらかの鍵を握っていそうではありますが。五月端が恵子から直接旅客機とホテルの予約を聞き出しているのなら、それを中原から又聞きしていた、という展開が見えてきますが。

 まあ今いちばん胡散臭いのが中原なんですよね。サフィーバ財団を追っているとして現れたわけですから。

 ここをさらにひっくり返してもらいたいけど、どこまでデトロイトを操っているか。それだけの権限を持っているのか。とすれば「ジオン」が死んだと誰かまたは組織に認めさせる必要があった。その立会人が偽者のコービィだった。

 とすれば中原が「ジオン」で、デトロイトの状況をすべてコントロールしている可能性もありますね。


 と、ここまでは表面を撫でた推理なのですが、読み手としてはこの筋を前提にしていると思います。

 戸隠事務所の誰かが情報を流さない限り、櫻子の動きはつかめないはずですからね。

 これで実は「戸隠所長」が「ジオン」だった、というくらい予想を超えると面白いですよね。まさか勤め先の所長が「ジオン」だったとは思いませんでしょうしね。

 それとも恵子が内通者になっているか。偽コービィが日本語を理解できるのも、「ジオン」と関係があるのでは、という推理の源になりますよね。



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