デトロイトの危険 6
彷徨える王【心理サスペンス:横溝正史ミステリ&ホラー大賞応募作品】
作者 雨 杜和orアメたぬき
第四章
デトロイトの危険 6
https://kakuyomu.jp/works/16816927863278356267/episodes/16817139556071084457
構文と誤字脱字など
>「続けてください。あの、兄は運動神経がとても良かったのです。水泳だって、スポーツはなんでも得意で、それでも溺れたとは信じらないのですが」
⇒「それでも」だと「水泳だって、スポーツはなんでも得意で」なので、「得意なのに溺れたとは信じられない」とちょっと違和感のある書き方かなと。ここでは「それでも」を書かないほうがわかりやすくなります。
>兄は米国に入国したとき、外国人として指紋採取をしたはずと思う。
⇒「指紋採取をしたはずだと思う。」ですね。ただ「はずと思う。」と口にする人は実際存在するのですが、ここでリアルに書く必要はないので、構文として正しいほうを優先してみました。櫻子の口調を再現しているのだとすれば、原文ママでもかまいません。
>「こちらに。慰霊室にご案内します」
>
> 病院内の地下にある慰霊室に案内された。
⇒日本では「霊安室」が一般的な呼び名なのですが、これはアメリカだからですかね?
> わたしは棺桶の淵に手を置き、その場に崩れ落ちた。
⇒「棺桶の縁」ですかね。
※構成と展開について
資料を見ながらなのであまり地の文が書けないとは思いますが、序盤は会話文に比重が傾いているかなと感じます。
もう少し周りを見たり佐藤先生を見たりしていそうなものですが。
まあそれだけ櫻子が情報に集中していた、と解釈することもできなくはありません。
その意味で書いているのであれば、このままでよいと思います。
できるならもう少し地の文を入れて長い会話文や、会話文の応酬などをやわらげられないかを意識してもよいと思います。
さて、次回から新章になりますが、ここで兄が引き揚げられた現場に向かうのか、周辺調査を始めるのか。そこが気になりますね。
先を読ませない展開、ということになりますから、予定調和よりも推理小説としては正しい構成です。
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