デトロイトの危険 3

彷徨える王【心理サスペンス:横溝正史ミステリ&ホラー大賞応募作品】

作者 雨 杜和orアメたぬき


第四章

デトロイトの危険 3


https://kakuyomu.jp/works/16816927863278356267/episodes/16817139555648769110



構文と誤字脱字など

>しかし、目前ではムリな状況が続いている。

⇒どちらかというと「眼前では」かなと。



> ようやく暗くなりはじめた景色は幻想的で美しとさえ感じた。

⇒「美しいとさえ感じた。」かなと。




※構成と展開について

 コービィの立ち回りから肉体派の助っ人のようですね。もうひとりは頭脳派かな。

 これから先はチームワークで真相に挑まなければならないようですので、櫻子の言動ひとつで状況がガラリと変わるかもしれませんね。

 安全な日本に慣れた櫻子には刺激が強すぎましたかね。

 やはり単独行動は無理と判断した五月端の判断が正しかったと証明されました。

 とりあえず明日からの遺体の確認と、死んだ人物の裏を追う展開になりそうで、ここからが物語としてのターニング・ポイントになりそうです。

 あとひとりの助っ人と三人揃ってからが、謎解きに挑戦するのがベストかな。

 ここまでで全体の四割超え程度なので、やはり三人揃ってからが本編って感じですね。

 となれば、ここまででキャラクターがどれだけ立っているか。そろそろそれを気にしないといけませんね。


 櫻子は弱い自分に皮を被って事務的な処理には長けているけど、修羅場の経験はない。

 五月端はなんだなんだで裏から手を回してくれる、お助けキャラ。

 そしてコービィは豪放磊落な腕っぷしの強いボディーガード。

 ここに頭脳派探偵が加わるわけですから、メインどころはキャラクターが立っていると思います。

 頭脳派探偵のキャラクター立てがうまくいけば、ターニング・ポイントを迎えるときに、ここに挙げた4人は作品の中でじゅうぶんひとりで歩けるほどキャラクターが立つはずです。

 戸隠所長や恵子や佳子は、今のところさして重要な役割を果たしていません。

 もしこの先、本編で彼らが重要な役回りになっている場合は、あえてキャラ立てして置くべきですね。

「忘れたときに意外な人が犯行にかかわっていた!」というのは、推理小説ではお決まりですが、それはあくまでもキャラクターが立っていないとダメなんです。

 物語でどうしてこの人はこんなに印象に残るのだろう。という方がかかわってくるから「伏線」として機能します。


 まあ、ここではそこまでの種明かしは必要ないので、いったんすべて書きあげてから推敲する際に調節するとよいですよ。




 私は海外に行ったことがないんですよね。なので、その土地を知らない人が読んでどう感じるかをアメリカ編の添削では重視していきます。

 アメ様の文体から、現地特有の空気感のようなものが漂ってきますね。

 そしてまずはデトロイトの手荒い歓迎というところでしょうか。

 どのくらい危険な場所に来たのか、読み手へ効果的に伝えていますね。

 そして櫻子の調査が困難を極めそうなところも感じさせます。

 ピックアップトラックの車高が高いというところは、なにか踏んでも車体に影響が出ないための工夫なのかな?

 運転を任せていたコービィが面倒に巻き込まれたくなさそうにしていますね。まあかかわりたいと思う人のほうが少ないですけどね。

 ここからひとつ立ち回りを見せるのかな? まあ仕掛けたのが囲んでいる男たちのようですから、コービィは戦わざるをえないかもしれませんね。

 頭脳派弁護士の櫻子と肉体派バウンティハンターのコービィというキャラクターの対比を見せつけるにはうってつけのシチュエーションでもあります。

 たとえアメ車であったとしても、自動車乗りの櫻子が「ドアロックの仕方もわからないものなのかな?」とも。それだけ慌てていたというところでしょうか。ちょっと特殊なのかな?

 ここで櫻子がドアロックできない状況が「アメ車の特殊性」に由来するのか「櫻子が慌てて冷静に判断できないこと」に由来するのか。このあたりをはっきりさせたくなりますが、次話で語られそうでもありますから、そこの説明はだいじょうぶかな、と思います。



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