外務省の男 3

彷徨える王【心理サスペンス:横溝正史ミステリ&ホラー大賞応募作品】

作者 雨 杜和orアメたぬき


第三章

外務省の男 3


https://kakuyomu.jp/works/16816927863278356267/episodes/16817139556066361129



構文と誤字脱字など

>たとえそれが思春期の淡い恋愛感情だったとしても、兄はわたしを守ってくれたのは間違いない。

⇒「兄がわたしを守ってくれたのは間違いない。」のほうが自然ですが、ここは書き手の感性に委ねます。



>「それは、事件性がない場合は難しいらしく。そもそもですが、数年前にデトロイト市は財政破錠したこともあり、回復はしてきましたが、ぶっちゃけ、外国人にまで予算をまわす余裕がないのが現状です」

⇒「回復こそしてきましたが」のほうが自然かなと。

 あと「ぶっちゃけ」は口調として砕けすぎているように感じます。「実際のところ」「現実的には」あたりが無難だと思います。



> 時に兄は想像上の人物だと思ったこともある。一方では昨日のように思い出すこともできる……。現実の兄は王であり、彼のいうことを信じれば、連続殺人犯だ。

⇒ここの「彼」は誰を指しているのかが曖昧です。「現実の兄は王であり」の直後に「彼のいうことを」と続くとこの「彼」は「兄」ということになってしまいます。ここは「彼」ではなく「中原」(かな?)と名前を書いたほうがよいですね。




※構成と展開について

 いよいよアメリカへ渡航かな、という流れですね。身元の証明は櫻子にしかできないはずなので、早くデトロイトの溺死体を確認しにいくのかな。

 でも血縁があるわけでもないので、DNA鑑定もできないから、本当にジオンなのかの証明はかなり手間取りそうな気がします。

 ある事情でジオンが死んだことにしないと、彼を守りきれないと判断した人たちが作為的に他者を見立て殺人にしたような印象を受けますね。


 前回のコメント返信で書き及しましたが、デトロイトに行って調査するのと、日本でインターポールから話を聞くのとでは、同じ情報を得られるにしても、櫻子の主体性が現れているかが異なります。

 今回は櫻子に積極性を持たせて、正面から謎に挑む姿が読めそうですね。

 これぞミステリーです。


 この物語、結局「櫻子が謎を解明」しないと締まらないんですよ。

 地元警察やFBIなどが動いていたとしても、謎を解明する役は櫻子以外にいない。

 もし地元警察やFBIが解決してしまうと、主人公の存在意義にもかかわってきますしね。

 弁護士で頭が切れる設定なので、さらに櫻子の調査で核心を突くのがセオリーかなと思います。



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