外務省の男 2

彷徨える王【心理サスペンス:横溝正史ミステリ&ホラー大賞応募作品】

作者 雨 杜和orアメたぬき


第三章

外務省の男 2


https://kakuyomu.jp/works/16816927863278356267/episodes/16817139555854341941



構文と誤字脱字など

今回は目立ったものはありませんでした。

推敲お疲れさまでした。




※構成と展開について

 前回で兄ジオンが沈められて溺死しそうになった水が「神の水」とされたようでしたよね。

 で、今回ジオンの周りで溺死体が次々と揚がっている。

 インターポールの目論見としては「ジオンが連続殺人犯」でしょうけど、サフィーバ財団の穏健派が殺されたのだとすると、やっているのは急進派と見るのが妥当かなと思います。身近な穏健派が急進派に殺されたから、ジオンは居場所を転々とせざるをえなかった。というのは筋が通っている流れですからね。

 ただ急進派にしても、信仰の対象であるジオンに罪を着せているとなれば、さまざまな内部の葛藤を抱えることにもなりますので、ジオンが罪を着せられることで対立があっても不思議ではない。

 となれば、連続殺人の犯人は

(1) ジオン

(2) サフィーバ財団急進派の中の強硬派

 のいずれかと考えるのが普通かなと。

 で、なぜインターポールが(2)を考慮せず、(1)ジオンだけを追っているのか。まあ(2)はジオンに迫ろうとして穏健派を次々と殺していったのだとすれば、ジオンを発見できれば芋づる式に捕らえられる可能性にかけているのかな?

 このあたりが考えられますが、それでもインターポールがほぼ断定的に「連続殺人犯はジオン」と決め打ちしているのはどうなのかな、と。

 それでアメリカで見つかった溺死体がジオンの古いパスポートを所持していた。

 となれば、これ以上の溺死殺人は起こらない、と考えているのでしょうか。

 だとするなら、ちょっと拙速かなと思います。

 まあインターポールでも全容を把握している人はいないのかもしれませんが。

 ここがちょっと気になりました。



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