血のつながらない兄 5

彷徨える王【心理サスペンス:横溝正史ミステリ&ホラー大賞応募作品】

作者 雨 杜和orアメたぬき


第二章

血のつながらない兄 5


https://kakuyomu.jp/works/16816927863278356267/episodes/16817139555219536253



構文と誤字脱字など

 とくに目立つ点は見受けられませんでした。




※構成と展開について

 回想内での物語は一本道で来ているので、わかりやすいですね。


 家庭裁判所での少年法の適用が妥当かどうかは、鑑定留置もあるのですぐには帰ってこられないとは思いますが、なにがしかパイプがあったのでしょうか。やり手の母親の力かな?

 まあ保護観察にはなったみたいですので、ある程度の過剰防衛での情状酌量もあったとは思います。

 このあたりは少年法との兼ね合いもありますので、少し丁寧に書いてみてもよいですね。


 プロローグも「溺死体」、第一章でのジオンと思われる遺体が「溺死体」、ジオンが重体になるまで攻撃した相手も「溺死体」。

 これは一本につながる伏線なのだろうか。

 このあたりの謎を含んでの第二章完結。

 第三章からはデトロイトに飛ぶのかな?

 そこから物語が大きく動き出しそうですね。

 第二章までに前提を整えたわけですが、人によっては長いと思うかもしれません。

 ただ「溺死体」の伏線がそれぞれ出てきますから、そこに作為を感じる読み手も現れます。

 今後の展開次第で、起承転結の「起」がうまく機能しているかどうかがわかります。

 血のつながらない兄ジオンが起こした過剰防衛が、なにかのきっかけになっているのであれば、この「血のつながらない兄」パートの成否が明らかになると思います。

 ということで、まずは新章次回を待ちたいと思います。



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