血のつながらない兄 4

彷徨える王【心理サスペンス:横溝正史ミステリ&ホラー大賞応募作品】

作者 雨 杜和orアメたぬき


第二章

血のつながらない兄 4


https://kakuyomu.jp/works/16816927863278356267/episodes/16817139555121055023



構文と誤字脱字など

> もし運命に音があるのなら、それはこんな声だと思う。

⇒いいフレーズですね。櫻子の感性を端的に表しています。



>それは兄ではなく警官ためだった。

⇒「警官のためだった。」ですね。



> 兄は人とはちがう場所で生きている。その場所では常に強風にあおられ、砂ぼこりが舞い上がり、乾き、荒れ狂っている。

⇒ここもいいフレーズですね。こういう文を書けるのがアメ様の強みですよ。


>「川に飛び込み自殺したと聞いているが……。実際は違う。まったく違うんだ。フランシュは心を病んでいた思う」

⇒「心を病んでいたと思う」ですね。




※構成と展開について

 ゆうすけ様が先に述べていますが、回想シーンに回想シーンを入れると、今どのレベルを読んでいるのか、読み手にわかりづらくなります。

 もう少し時系列を整理して、一本道になるように仕立て直すのがいちばんいいのですが、回想シーンにカットバックを入れていると、一本道に直すのはちょっとたいへんかも。じゅうぶん確認してから改稿してみてください。


 警察が現状到着してから、重体となった仲間を見た2人が警察に「あいつをつかまえてくれ」と言う。

 事情聴取が行なわれ、ジオンの特徴を聞き出す。

 現場に戻って、こういう人物を知らないかと聞き込みを開始する。

 ジオンを特定して居場所を調べる。まあこれは名前がわかれば警察のデータベースや捜査権で住所はわかりますから、それで押しかけてきた。

 ここまでをひと晩で行なうのはよほど警察が優秀だった、ということの表れなのでしょうか。

 するとジオンは少年鑑別所行きになりかねないのですが、それが本筋なのかどうか。

 ある程度間抜けな警察で助かった。という展開にする場合は、訪ねてくるまでの時間をある程度開けたほうが伝わりやすいと思います。


 要所要所で巧みな表現が混じっているので、それを活かせるとよいのですが。

 

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