血のつながらない兄 1

彷徨える王【心理サスペンス:横溝正史ミステリ&ホラー大賞応募作品】

作者 雨 杜和orアメたぬき


第二章

血のつながらない兄 1


https://kakuyomu.jp/works/16816927863278356267/episodes/16817139554596133115



構文と誤字脱字など

>「ご遺体が所持していた古いパスポートが期限切れの白川ジオン氏のもので、詳細につきましては、こちらでお話したいのですが。

⇒「お話しする」が基本です。「はなし」は名詞のときは「話」なのですが、動詞のときは「話し」と「し」を送ります。そうしないと「お話します」は「おはなします」とも読めてしまうからです。




※構成と展開について

 第二章の開始でここから物語が大きく展開していくところですね。

 古いパスポートから身元特定というのは、本当にジオンなのかはまだわかりません。

 おそらく古いパスポートの写真と比べて本人であるかわからなかったから、呼び出された可能性もありますね。

 でも櫻子にしても十八歳で別れたのであれば、今の容姿から想像がつかないおそれも。

 このあたりで、なにか裏で作為的ななにかが動いているような気もします。

 また、ここでジオンの描写を増やして、物語の中心に据えようということでしょうか。

 少なくとも自称「藤川綾乃」を忘れさせるほどの情報量だと思います。

 後日自称「藤川綾乃」と関係が生まれたとき、適度に薄れさせた情報が生きてくると痛快だと思いますよ。


 ただ、日本語支援学校に通って、同時に櫻子の学校に入ったら、問題を起こしそうな気がするのですが、そのあたりは織り込み済みですよね? 野生の獣のような人物が調教された学校という組織に受け入れてもらえるものなのか。というよりなにか問題を起こしてときに警察沙汰になるかも。ということで、かなり危ない橋を渡っているように感じられます。

 このあたりは次の展開として想定されるだけに、今回の描写が生きてくるといいですね。


 映像化を想定してみましたが、今回は電話での会話が主で、なにか描写するのが難しいところですね。

 回想シーンを入れて、そこで「汚れている」「黄色い瞳」「爪が割れている」というのは映像化しやすくてよいですね。



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