美しい依頼人 2
彷徨える王【心理サスペンス:横溝正史ミステリ&ホラー大賞応募作品】
作者 雨 杜和orアメたぬき
第一章
美しい依頼人 2
https://kakuyomu.jp/works/16816927863278356267/episodes/16817139556846501862
構文と誤字脱字など
>女性は人に話すことで悩みを解決するケースは多く、それは、わたしのようなガサツ女にする事じゃない。
⇒「解決するケースが多く、」かなと。「女性は」「ケースは」「それは」と助詞「は」が三回出てきて、「それは」は前段を受けての主体なので実は重文であることを示しています。すると「女性は」「ケースは」がかぶっていますので、ここでは「ケースが多く」とすることで綺麗に解決できます。
まあこの頃ちょこちょこいろんな方に指摘しているのですが、書き手が「意図を持って」このような重複をする場合は、原文ママでもかまいません。意図していなかったときだけ直してください。
> また話の要領が得なくなった。
⇒慣用句なので「要領を得なくなった。」ですね。
>「ただ。あの先生は毎日、残業されますか?」
⇒「ただ。あの、先生は〜」ですね。読点がないと「この先生」「あの先生」という指示代名詞と勘違いされてしまいます。勘違いされないように読点を打つこともあります。
> 必要経費や時間請求以外に、成功報酬として三割は取れそうだから、戸隠所長はほくほくするだろう。そして、彼女は二日後に再び訪れ、逡巡の末にこう言った。
⇒まず「〜、戸隠所長はほくほくするだろう。」と「そして、彼女は二日後に再び訪れ、〜」は時間が隔たっているので「改行する」のが妥当です。
またここでの「彼女」が指している人物が少しわかりづらくなっています。直近なら戸隠所長、次に恵子、だいぶ戻って綾乃となっています。もし「綾乃」のつもりで書いているのなら、間に人物を挟みすぎなので「そして、綾乃は二日後に再び訪れ、〜」と書いたほうが読み手にやさしくなります。
※構成と展開について
綾乃がなにか企んでいそうな怪しい雰囲気がよく出ていますね。
こういう機微が書けるようになると大賞に近づけるので、細かな描写の積み重ねを続けていってくださいね。細やかで丁寧な描写は一般ウケがよいので。まあときには暴力的な描写がウケてしまうこともあるにはあるんですけど。
あと数話で綾乃編はいったん終わって、次の依頼人なり仕事なりに移るのかもしれませんね。
「要領を得ない依頼人」の次にどんなことが起こるのか。
ここは構成が如実に出るところですので、期待してお待ちしております。
なお、本日の添削がこの時間まで後れてしまったことをお詫び申し上げます。
病院に着いたものの、予約が30分後でさらに待っていました。帰ってきて薬局へ寄って、食事したりお風呂を掃除したりで解放されたのがついさっきなものでして。
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