第二十六話 仕掛け
サファイアオブプリンス
作者 サファイア
第四章 聖女の騎士団
第二十六話 仕掛け
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885438097/episodes/1177354054889961348
構文・誤字脱字等
> 隣には、ある人物に睨まれている。
⇒これだけ「ある人物に睨まれている人が隣りにいる」ような印象を受けます。
おそらくですが、「隣から、ある人物に睨まれている。」か「隣りにいるある人物に睨まれている。」だと思います。
> 彼は、一部の住民からスーツ姿の女性達と会話しているという目撃証言を得たらしい。
⇒ここでの「彼」は田村でしょうか。では誰が「スーツ姿の女性達と会話している」のかがわかりづらいですね。文脈でいえば「森本」なのでしょうけど、ここで名前を省くとわかりづらくなるので、次のようにしてみました。ちなみに主語が「田村」から外れていないので「彼は」をあえて外してみました。
> 一部の住民から森本がスーツ姿の女性達と会話しているという目撃証言を得たらしい。
> CSMOの斉藤が死んだ夜、尾行していた先にたどり着いた酒場で会話の内容は聞き取れ無かったが、何やら企んでいるのを感づいたらしい。
⇒ここも主語が誰かがわからないですね。「誰が尾行していた」のかがわからないので、文章のとり方が難しいのです。おそらく田村が尾行していたと考えられます。すると「CSMOの斉藤が死んだ夜、」で助詞「が」の重複になるので「田村が」を消したような印象ですね。もし「田村が」でよければ次のように解釈できます。
> CSMOの斉藤が死んだ夜。田村は尾行した末にたどり着いた酒場で会話の内容こそ聞き取れ無かったが、何やら企んでいるのに感づいたらしい。
>「親戚が経営する店でしてね。店長から『改装の手伝ってほしい』と頼まれたので、休みをいただいたのですよ」
⇒「店長から『改装の手伝ってほしい』と頼まれたので、」は『改装を手伝ってほしい』か『改装の手伝いをしてほしい』のいずれかですね。
>「知りませんね?」
⇒ここは疑問符は要らないでしょう。
>「森本、気が変わった! 両手を出せや。わしが割った二つのビンでおどれの両手に一分間を刺しとく。それで手打ちにしようや」
⇒「おどれの両手に一分間刺しとく。」ですね。
> 顎で指す方向へ振り向くと田村は、銃を持ったサファイアとシトリンから腹に数発を受ける。
⇒「銃を持った〜から腹に数発を受ける。」が難しいですね。「腹に数発パンチを受ける。」可能性と「銃弾を受ける」可能性があります。「銃弾を受ける」場合は以下のようにします。
> 顎で指す方向へ振り向くと、田村は銃を持ったサファイアとシトリンから腹を数発撃たれた。
> シトリンと森本は彼の体を抑えると、サファイアが注入口を田村の首筋に付けた。
⇒「体を押さえると」ですね。
> 息を荒くしながら目をピンク色に光りながら彼の体が変化していく様子を見る。
⇒「〜ながら」が二回出てくるので、一回に直します。また「見る」は範囲が広い言葉なので、狭い「眺める」に置き換えます。
> 息を荒くし、目をピンク色に光りながら彼の体が変化していく様子を眺める。
> 声が若い女性になっていき、骨格は女性のへと変形。胸と尻がムクムクと大きくなり、髪が伸び始め、顔が変化。
⇒「声が若い女性になっていき、」は比喩としてわからないでもないのですが、実際に変化しているのは高さと太さだと思いますので、そこを描写してみましょう。「骨格は女性のへと変形。」は「骨格は女性のそれへと変形。」だと思います。ですが「変形」「変化」と「変」の字が近いので、前文の「変」を変えて対処します。
> 声が高く細くなっていき、骨格も丸みを帯びていく。胸と尻がムクムクと大きくなり、髪が伸び始め、顔が変化。
> 変身が終わると、胸がGぐらいがあるグラマラスな体になった田中がいた。
⇒人名が違いますね。ここは「田村」です。
> シトリンが店を出ると、森本はカウンター席に座る。
⇒今話の始めで「カウンター席に座っていた」わけですから、ここでは「カウンター席に座り直す。」としたほうがよいでしょう。同じ動作をただ書くのではなく、二回目なら「座り直す」と説明を加えるとさらに洗練された文章に近づきますよ。
> 森本は中流公園前に着くと、近くの公衆電話に入り、誰かに掛けた。
⇒「近くの公衆電話へ入って、ある人物に掛けた。」
> 不気味な笑みを浮かべながら、ガッツポーズをした。
⇒これは電話をかけながらとったのか、受話器を置いてからとったのか。ここがわからないと映像がうまく浮かびません。
前者なら「不気味な笑みを浮かべ、受話器を持ったままガッツポーズをとった。」で、後者なら「受話器を置くと、不気味な笑みを浮かべながらガッツポーズをとった。」になります。
※構成と展開について
言葉を省いていく意識はとてもたいせつですが、省きすぎるとわかりづらい文になりやすいので注意してください。
どこまで省けば適正なのか。そこを考えながら省いたり加えたりして調整してみましょう。
物語は第四章が終わるまでは「お膳立て」に専念しそうですね。
第五章まで読み手を飽きさせない工夫をしてみましょう。
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