第二十一話 変身
サファイアオブプリンス
作者 サファイア
第四章 聖女の騎士団
第二十一話 変身
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885438097/episodes/1177354054888266116
構文・誤字脱字等
> 三人は、レストランを出た後、エレベーターで七階まで上がる。降りた後、七〇〇五号室へと着く。
⇒音読してみるとわかるのですが、ちょっと散漫ですね。
ここは一文にまとめましょう。
> 三人はレストランを出た後、エレベーターで七階まで上がり、七〇〇五号室の前に着いた。
⇒過去形にすると、そこまでの行為が再生し終わった表現になります。現在形の「着く」だと今しがたやってきた表現になるので、ここでは完了形にします。過去形を使うべきところと現在形を使うべきところを見極められるようになると、構文が安定してきます。
> 財閥階級専用の客室は、大型テレビ、三台のソファー、その中央に高級果物が入った籠が置いてあるテーブル。
⇒「高級果物の入った籠が置いてある」ですね。助詞「が」の重複は可能なかぎり避けてください。今回の場合、助詞「が」が助詞「の」に置き換えても問題がないので助詞「の」へ逃しました。
> それだけではなく、超ハイテクのトレーニングマシンや、ビリヤード、ダーツという遊び道具。大理石で出来たキッチン、超一流の家電メーカーの最新家電、食器棚、酒とアイスと飲料が入った専用の冷蔵庫もある。まるで、別荘を見間違えるほど。
⇒「ビリヤード、ダーツという遊び道具。」も過去形「ビリヤード、ダーツといった遊び道具。」ですね。これは「数え上げたものを含めて」そういうものですよという形だからです。「専用の冷蔵庫もある。」は過去形にすると「昔はあったんだけど今はない」ことになりますのでここは現在形です。
「まるで別荘と見違えるほど。」ですね。
>『お礼に良い人生送ってやる』と言われたそうよ」
⇒『お礼に良い人生を送らせてやる』ですね。
>しかし、結界オーライだったので良しした。
⇒「良しとした」ですね。
> シュテルは、ツッコミを入れたが無視され秋山に近づく。
⇒これではシュテルが秋山に近づく文になります。おそらく近づいたのは謎の男ですから、文を2つに分けましょう。
> シュテルはツッコミを入れたが無視された。男は秋山へ近づいていく。
>「彼なら、アーサー島のカジノに稼ぎ行ったよ」
⇒「カジノへ稼ぎに行ったよ」ですね。助詞「に」は到着点、助詞「へ」は行く方向を指します。助詞「に」が重複するとき、到達点ではなく方向に直しても問題ないは助詞「へ」へ置き換えましょう。
>彼は、かなりギャンブラーでなかなか止められないんだよ。
⇒「彼はかなりのギャンブーで」ですね。
> 青スーツの男は呆れていると思われる顔を見せた。
⇒「呆れているような顔を見せた」ですね。まあ「思われる」でもあながち間違いではないのですけど、助詞「と」が入るぶん助詞が重複しやすいので、助詞を使わない「ような」を使うことが多いです。
>次にカリーヌに部屋の入り口のドアロック、マイケルとシュテルには、全ての窓とカーテンのロックと閉める指示を出した。
⇒「マイケルとシュテルには、全ての窓をロックし、カーテンを閉める指示を出した。」ですね。「窓とカーテン」としてしまうから係り受けが遠くなるのです。きちんと一対一の係り受けになるようにしましょう。
> 全てのロックとしめたカーテンの確認を終え、秋山に目をやる。
⇒「全ての確認を終え、」でよいですね。「ロックと閉めたカーテンの」はオウム返しになっているので、省きます。
>彼女の体型は、ブヨブヨの脂肪がまとわりつき、お腹、二の腕などが、はみ出ていた。
⇒行頭一字下げになっていないので一字下げましょう。
>太い腕と脚は華奢なもに変わり、豚のような手足の指は細くなる。
⇒「華奢なものに変わり」「華奢に変わり」のいずれかですね。
>声は彼女と互角ぐらい可愛らしくなり、
⇒ここでいう「彼女」とは誰でしょうか?
> シュテルは秋山を支えながら、鏡の前へ立たせてる。
⇒「鏡の前へ立たせる。」ですね。
すると、生まれ変わった姿にかなり喜び、特に胸を触りながら幸せの表情に浮かべた。
⇒「かなり」はその程度を判断している人から見た表現です。シュテルの心の声が読めていので、ここでは「シュテルが程度を判断している」と解釈できます。似た言葉ですが「大いに」は程度が大きいというだけで程度を判断している人がいるわけではないので、三人称視点をきっちりやる場合は「かなり」ではなく「大いに」を使いましょう。
> 3つ目は、シュテルら三人と幼なじみ、マイケルが彼氏である、周りの人からは、信頼されていること。さらに、知能と身体能力を格段に上げて、精神と性格を元気かつ意地悪な部分があるのに変えたということだ。
⇒ちょっと言いまわしがおかしいところを直しました。
> 三つ目は、シュテルら三人と幼なじみで、マイケルが彼氏。周りの人から信頼されている。さらに知能と身体能力を格段に上げて、精神と性格を元気かつ意地悪な部分があるものに変えたということだ。
> エリーはシュテルら三人に、祝福の言葉が送られる。
⇒この一文は不要ですね。続く会話文で実際祝福の言葉が送られていので。
> 嬉し涙で3人の顔を見た。
⇒三人称かつシュテルの目線で語られる「三人称一元視点」では、「嬉し涙」と判断しているのがシュテルになります。彼はどのようにしてその涙が「嬉し涙」と判断したのか。たとえば「笑いながら涙を流して三人の顔を見た。」のように表面に現れるものだけを書くと、誰が判断したの? という言葉を使わないで表現できります。
> 男とシュテルたち四人は、ソファーに座った。
⇒この書き方だと「全部で四人」と勘違いしてしまうので、「四人」はないほうがよいですね。
> 男とシュテルたちはソファーに座った。
※構成と展開について
先回り推敲のおかげで、指摘する箇所が大幅に減りましたね。
直したところの継ぎ目が残っているので、そちらも減らせるように気を配れれば、文章力はもっと伸びていきますよ。推敲、頑張ってくださいね。
物語は、他人の変身の過程を目の当たりしたシュテルが、なぜ変身させているのかを男から聞けるわけですね。
この物語の前提を明らかにする重要な場面が控えています。
関心を惹いた終わり方なので、早く次が読みたくなるのではないでしょうか。
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